緊急事態は深夜2時~5時頃までが多く発生
後は寝るだけ、休むだけ
夕食が終わると後は寝るだけです。中には深夜まで本やテレビを見ている入居者もいることはいますが、ほとんどの入居者は20時頃には寝入ってしまいます。職員も21時頃を目安に、ルーティンの排泄介助を終わらせ、これからの時間は主に不測の事態に備えます。夜勤帯の勤務職員は、2名から3名で対応します。ホームにより、さらにはホームの建物環境によって規定は違いますが、おおむね入居者25人から30人に対し、1名の職員配置になります。
食事や休憩などを順番にとりながら、原則コール対応(入居者からのリクエストに応えること)をし、昼間の入居者の状況や看護師からの注意事項、介護記録などを確認し、入居者を要注意者、注意者などに分類し、夜勤者同士で対応の擦り合わせを行ないます。
ちなみに、急変と言って、今まで元気だった入居者が突然具合が悪くなったり、最悪の場合は亡くなったり、居室内で転倒して怪我をするのは、私の経験では2時以降5時頃までが一番多く発生したと思います。
ぜひ理解をしてほしい、救急対応の悲劇
1年間で、介護職員が緊急対応を経験する場面は、一人当たり3回から5回程度はあると思います。私も、本連載を書くために遥か彼方の記憶を呼び起こしていましたが、20回以上は緊急対応を経験していると思います。
緊急対応が発生すると、すべてのことが台無しになります。つまり、予定していた介護業務をすべて放棄し、急変対応に専念することになります。夜勤帯の緊急対応時の介護職員の行動を記してみましょう。
急変が起きて意識がないなどの事態になった場合、介護職員は、ただちに入居者の主治医およびホーム長、ホームの看護職員に対し、電話で指示を仰ぎます。ホーム長は、すぐさまホーム、または搬送先の病院へ自宅から向かいます。私がホーム長だった時は、会社携帯は枕元に置いて寝ていました。それこそ入浴時などは、ジッパーバッグに携帯を入れて入浴をしていたものです。もちろん、夜の飲酒などもってのほかでした。
小嶋 勝利
株式会社ASFONTRUSTNETWORK常務取締役
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