公私混同が得意で嫌いな人を排除する職員
女性職員と男性職員
私が、関与しているある介護現場では、老若問わず15人の女性職員がいますが、全員離婚し、一人で子供を育てています。私だけの感想かもしれませんが、彼女たちとのかかわりを通して私が感じることは、自己主張ではなく自分勝手。そして我慢ができないというよりも、我慢のしかたがわからない、我慢をした経験がないというように見えます。どのような現象にも、俯瞰的に物事を見ることができず、直情的で思い込みが激しく、真実や本質に目を向けることもなく、そのくせ疑り深く、人見知り。
しかし、相手に気を許したとたんに、すべてを任せてしまうような人の好さもあり、結果、相手に騙されたり、利用されたりしているように映ります。それはあなたの偏見なのでは? と思われる読者の方もいるとは思いますが、介護現場にいる介護職員を見渡すと、どうしてもこのような現象を目にする機会が多いのです。
逆に、少数派である男性職員の多くは、大人しく、しかし優柔不断。相手の意見をよく聞くことは、けっして悪いことではありませんが、聞くだけで、決断することができない人が目立ちます。また、総じて短絡的な人が多いため、単純に、「好き」「嫌い」とか、考え方が「同じ」「違う」など、感情だけでモノを判断する傾向が強いように思われます。
男女問わず、公私混同が得意で、嫌いな人とは一緒に仕事をしたくない、と言って、嫌いな人を排除する傾向も強いようです。
医療と違い、介護とは、そもそも仕事ではなく、家庭の主婦が家庭にいる年寄りに対し、してきたことをルーツにしています。医療と比較すると、介護が難しいのは、結論がはっきりしないことだと思います。医療の場合は、「治る」とか「痛みが止む」とか「死ぬ」などというわかりやすい結論が必ずあります。
しかし介護には、わかりやすい結論が存在しません。「感謝」されるとか「お礼を言われる」というのは、発信者の口から出てくる言葉なので、必ずしも真実とは限りません。今まで歩けなかった人が歩けるようになったとか、一言も言葉を発しなかった人が話をするようになった、というケースも多くありますが、これもまた、機能自体が回復したのではなく、機能にはもともと問題はなかった人の、心の問題、精神的な問題が介護職員らの言葉と行動で何らかの化学反応が起こり、解決というよりも雪解けしたのかもしれません。したがって、雪解けの本当の真実は、その人にしかわからないのです。
つまり、このような人たちで、老人ホームの介護職は成り立っているのだということを理解しなければならないのです。