「遅刻しないで来れたね」と老人ホームのダメ職員を褒めた結末

どうやって老人ホームを選んだらいいのか? それには入居者の生の声を聞くのが一番と、国内最大の老人ホーム紹介センターを経営する著者は断言します。そこで著者は、数々の入居者のエピソードを通して、ホームでの暮らしの悲喜こもごもを紹介。現在、国内最大の老人ホーム紹介センターを経営する著者が、実は知らない老人ホームの真実を明らかにします。本連載は小嶋勝利著『老人ホーム リアルな暮らし』(祥伝社新書)の抜粋原稿です。

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公私混同が得意で嫌いな人を排除する職員

女性職員と男性職員

 

私が、関与しているある介護現場では、老若問わず15人の女性職員がいますが、全員離婚し、一人で子供を育てています。私だけの感想かもしれませんが、彼女たちとのかかわりを通して私が感じることは、自己主張ではなく自分勝手。そして我慢ができないというよりも、我慢のしかたがわからない、我慢をした経験がないというように見えます。どのような現象にも、俯瞰的に物事を見ることができず、直情的で思い込みが激しく、真実や本質に目を向けることもなく、そのくせ疑り深く、人見知り。

 

介護が難しいのは、医療と異なり結論がはっきりしないことが多い。(※写真はイメージです/PIXTA)
介護が難しいのは、医療と異なり結論がはっきりしないことが多い。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

しかし、相手に気を許したとたんに、すべてを任せてしまうような人の好さもあり、結果、相手に騙されたり、利用されたりしているように映ります。それはあなたの偏見なのでは? と思われる読者の方もいるとは思いますが、介護現場にいる介護職員を見渡すと、どうしてもこのような現象を目にする機会が多いのです。

 

逆に、少数派である男性職員の多くは、大人しく、しかし優柔不断。相手の意見をよく聞くことは、けっして悪いことではありませんが、聞くだけで、決断することができない人が目立ちます。また、総じて短絡的な人が多いため、単純に、「好き」「嫌い」とか、考え方が「同じ」「違う」など、感情だけでモノを判断する傾向が強いように思われます。

 

男女問わず、公私混同が得意で、嫌いな人とは一緒に仕事をしたくない、と言って、嫌いな人を排除する傾向も強いようです。

 

医療と違い、介護とは、そもそも仕事ではなく、家庭の主婦が家庭にいる年寄りに対し、してきたことをルーツにしています。医療と比較すると、介護が難しいのは、結論がはっきりしないことだと思います。医療の場合は、「治る」とか「痛みが止む」とか「死ぬ」などというわかりやすい結論が必ずあります。

 

しかし介護には、わかりやすい結論が存在しません。「感謝」されるとか「お礼を言われる」というのは、発信者の口から出てくる言葉なので、必ずしも真実とは限りません。今まで歩けなかった人が歩けるようになったとか、一言も言葉を発しなかった人が話をするようになった、というケースも多くありますが、これもまた、機能自体が回復したのではなく、機能にはもともと問題はなかった人の、心の問題、精神的な問題が介護職員らの言葉と行動で何らかの化学反応が起こり、解決というよりも雪解けしたのかもしれません。したがって、雪解けの本当の真実は、その人にしかわからないのです。

 

つまり、このような人たちで、老人ホームの介護職は成り立っているのだということを理解しなければならないのです。

株式会社ASFON TRUST NETWORK 常務取締役

(株)ASFON TRUST NETWORK常務取締役。1965年神奈川県生まれ。日本大学卒業後、不動産開発会社勤務を経て日本シルバーサービスに入社。介護付き有料老人ホーム「桜湯園」で介護職、施設長、施設開発企画業務に従事する。2006年に退職後、同社の元社員らと有料老人ホームのコンサルティング会社ASFONを設立。2010年、有料老人ホーム等の紹介センター大手「みんかい」をグループ化し、入居者ニーズに合った老人ホームの紹介に加えて、首都圏を中心に複数のホームで運営コンサルティングを行っている。老人ホームの現状と課題を知り尽くし、数多くの講演を通じて、施設の真の姿を伝え続けている。

著者紹介

連載実は知らない老人ホームの真実

誰も書かなかった老人ホーム

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小嶋 勝利

祥伝社新書

老人ホームに入ったほうがいいのか? 入るとすればどのホームがいいのか? そもそも老人ホームは種類が多すぎてどういう区別なのかわからない。お金をかければかけただけのことはあるのか? 老人ホームに合う人と合わない人が…

老人ホーム リアルな暮らし

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小嶋 勝利

祥伝社新書

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もはや老人はいらない!

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小嶋 勝利

ビジネス社

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