「手術が好き」ただそれだけだった…。新人外科医が見た、壮絶な医療現場のリアル。※勤務医・月村易人氏の小説『孤独な子ドクター』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、連載していきます。

手術する医師が「指先を上に向けている」ワケ

手洗い、消毒を終えると手を胸の前に上げたままガウンを渡されるのを待つ。この時、指先が上を向くようにするのは、水滴が腕を伝って指先に流れてこないようにするためだ。指先はもっとも清潔に保たなければいけない。

 

「ガウンのサイズはどうしましょう」

「Lサイズでお願いします」

 

東国病院規模になるとガウンを着させてくれる看護助手さんがいる。それだけ手術がたくさん行われているということだ。

 

ガウンを受け取ると、おもて面を触らないように注意しながら腕を通す。あとは後ろの紐を助手さんに結んでもらうだけだ。

 

「手袋をお願いします」

 

最後に手袋をはめて装備が完成する。これでガウンに覆われた胴体と手袋に覆われた腕は清潔扱いとなり、頭や足、背中は不潔扱いとなる。ガウンと手袋で覆われた部分も、壁や人などに触れてしまうと不潔扱いとなり、手洗いからやり直しとなる。

 

装備が完成したら、器具やオイフ(手術中に患者の体全体を覆うカバー)など滅菌されたもの以外に触れてはいけない。もちろん自分の汗を拭ったりすることも厳禁だ。

 

続く…

 

本記事は連載『孤独な子ドクター』を再編集したものです。

 

月村 易人

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

孤独な子ドクター

孤独な子ドクター

月村 易人

幻冬舎メディアコンサルティング

現役外科医が描く、医療奮闘記。 「手術が好き」ただそれだけだった…。山川悠は、研修期間を終えて東国病院に勤めはじめた1年目の外科医。不慣れな手術室で一人動けず立ち尽くしたり、患者さんに舐められないようコミュニ…

カインドネスシリーズを展開するハウスリンクホームの「資料請求」詳細はこちらです
川柳コンテストの詳細はコチラです アパート経営オンラインはこちらです。 富裕層のためのセミナー情報、詳細はこちらです 富裕層のための会員組織「カメハメハ倶楽部」の詳細はこちらです 不動産小口化商品の情報サイト「不動産小口化商品ナビ」はこちらです 特設サイト「社長・院長のためのDXナビ」はこちらです オリックス銀行が展開する不動産投資情報サイト「manabu不動産投資」はこちらです 一人でも多くの読者に学びの場を提供する情報サイト「話題の本.com」はこちらです THE GOLD ONLINEへの広告掲載について、詳細はこちらです

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録