築50年超えの木造アパート「悪い意味での昭和臭漂う」
売れない不動産の代表が、老朽化して経年劣化がひどいものです。たまに市場に出てくる築50年を超えたような木造住宅とか木造アパートなどは、外見からして古ぼけていて、悪い意味での昭和臭が漂っています。
このような物件を売ろうとしても、たいていは売れません。市場を見てみると、この手の物件には相場よりもかなり安い価格がつけられています。それでも何カ月も売れ残っているのが普通です。
老朽化した物件が嫌われるのは、そこには使用価値がないと見なされてしまうからです。専用住宅であっても、わざわざそんな古い物件に住みたがる人はほとんどいません。
収益物件(賃貸アパート)であったとしても、新しい入居者を見つけるのが大変ですから、やはり買い手がつきません。たとえ、現況が満室で収益率が高かったとしても、ひとたび空室になった途端、入居者を見つけるのが困難と予想されるからです。
賢い不動産投資家は、いつでも出口を考えています。どんなに収益率が高い物件でも、築年数が経ちすぎると買い手がつきませんから、あまり古くなりすぎる前に市場に出して売却してしまうのです。
そのような物件は、トランプのババ抜きゲームのようなもので、最後につかんだ人が、空室をたくさん抱えて「負け」になります。