本記事は、2016年1月29日刊行の書籍『「ワケあり物件」超高値売却法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「ワケあり物件」売ろうとしても大変な苦労が…

「ワケあり物件」ばかりを抱えていると、いざお金が必要となったときに、なかなか現金化できなくて困ってしまいます。「ワケあり物件」を売れる不動産に変えていくために必要なのは、入念な準備です。

 

一般に、モノを売ることを「営業」と称して、お客様が見つかってからの「営業努力」が、売れるか売れないかの決め手になると思われている節がありますが、筆者はそうは思いません。

 

お祭りの屋台での300円のビールや500円の焼きそばであれば、その場での掛け声や呼び込みなどの「営業努力」にも効果がありますが、3000万円や5000万円の不動産は、買い手も慎重になりますから「営業努力」だけで売れるものではないのです。むしろ「営業」をすればするほど、それだけのコストをかけても売りたいのかと思われて、不信感を持たれるのがオチです。

 

「ワケあり物件」がなかなか売れないのは、そこに明らかなデメリットがあるからです。そのデメリットを舌先三寸で隠そうとしたり、表面だけ糊塗してわかりにくくしたりしても、無理があります。高額物件の場合は、買い手も念入りに調べて、少しでも不安があれば見送ってしまうからです。なにしろ、この供給過剰時代、代わりになる物件はいくらでもあるのです。

 

では、どうすればよいのでしょうか。筆者は、市場に出す前に、思いきって大改造を施して「ワケ」をなくしてしまうことが解決策になると考えています。

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本連載は、2016年1月29日刊行の書籍『「ワケあり物件」超高値売却法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「ワケあり物件」超高値売却法

「ワケあり物件」超高値売却法

松本 俊人

幻冬舎メディアコンサルティング

「駅から遠い、築年数が古い、ごみ収集所が近くにある――そんな物件を持つオーナーは、高値売却の方法について頭を悩ませているのではないでしょうか。本書では、どんな「ワケあり物件」であっても優良物件に変える巧みな「演…

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