本連載は、2017年2月24日刊行の書籍『どんどん貯まる個人事業主のカンタンお金管理』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋・再編集したものです。その後の法律、税制改正等、最新の内容には対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

売上ゼロなのに…重くのしかかる「住民税」の負担

納税といえば、まずは「確定申告」が頭に思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。

 

その内容、ノウハウについては、おいおい解説していきますが、実は個人事業主が払う税金は所得税だけじゃないんです。

 

[図表]をご覧ください。

 

※今後変更になる場合もあります。
※地方税については、地域によって納付期限が異なります。
[図表]個人事業主の年間納税スケジュール
※今後変更になる場合もあります。
※地方税については、地域によって納付期限が異なります。

 

これは個人事業主に関わる税金納付のスケジュールを示したものです。日程は平成27年度分ですが、例年、大体同じ日程が期限となります。さらに、所得税と消費税について一定の基準に該当すると、表に挙げた納付期限前に、一部をあらかじめ前払いしなければなりません。

 

そう、事業を始めると、年中、なんらかの税金支払いに追いかけられかねないのです。

 

と、冒頭からウンザリするような話ばかりで恐縮ですが、とくに会社員を辞めたばかりの方にご注意いただきたいポイントがあります。

 

一つが、住民税の支払いです。

 

住民税については、前年の所得に対して課税され(所得割額と均等割額の合計で算出)、納付することになります。よって、辞める前年、いいお給料をもらっていた方は「こんなに払うの?」と、予想以上の出費に頭がクラクラしてしまうようなことも…。

 

さらに事業を始めたばかりで売上ゼロの状態でも、容赦なく支払い義務が生じ、年度内4回(6月末、8月末、10月末、翌年1月末)も納付期限がやってきます。

 

「開業時にコストをかけすぎない」ことをシツコく申し上げるのには、こうしたお金の準備も必要になるからです。

 

杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>

次ページ会社との折半だったのに…「社会保険料」という壁

本連載は、2017年2月24日刊行の書籍『どんどん貯まる個人事業主のカンタンお金管理』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。その後の法律、税制改正等、最新の内容には対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

どんどん貯まる個人事業主のカンタンお金管理

どんどん貯まる個人事業主のカンタンお金管理

櫻井 成行

幻冬舎メディアコンサルティング

個人事業主にとって、日々のお金の管理や確定申告は、頭を悩ませることのひとつです。忙しい仕事の合間を縫って、毎年〆切ギリギリに何とか税理士に資料を提出する、という人も少なくないでしょう。数字や計算が苦手な人は特に…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧