また年に1度、3月に公的な地価の目安である「地価公示」の推移をみていくと、2015年以降右肩上がりで、2019年3月では99万2333円/㎡、2020年3月では106万7000円/㎡と、値上がり率は7.52%の上昇。過去20年間をみても、2008年の+15.08%、2013年+7.69%に続く上昇でした。
ひとつの台風被害の影響が、どれほどのものか、またどれくらい時間が経ってから影響がでるのか、定かではありませんが、現時点で、昨年の台風被害により、被害にあったタワーマンションの資産価値は低下したかもしれませんが、「武蔵小杉の街自体の価値が下がったとはいえない」というのが正解ではないでしょうか。
台風でエリア自体の価値が下がる、ということは、いまのところなさそうですが、所有物件自体が被害を受ければ、不動産オーナーの損害は甚大です。そのリスクをカバーしてくれるのが保険ですが、近年、毎年のように大規模洪水が発生したりしていることを顧みて、保険料が値上りしています。
現状の値上り分は、一昨年までの被害に基づいたもので、去年や今年の被害は織り込まれていません。今後も保険料のアップは覚悟しておかなければならず、保険料の値上りを想定した経営が、不動産オーナーには求められます。
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