不動産投資には、まだ十分な可能性が残っている
不動産投資は危険――2018年に社会問題となった新築シェアハウス〝かぼちゃの馬車〟破綻事件以降、不動産投資に対するネガティブなイメージが広がっています。同時期に金融機関が融資に消極的になったことから、不動産投資に対するハードルが上がっていきました。
市況は決していいとはいえませんが、今でも収益不動産を活用しての資産形成は十分に可能です。極端な超低金利時代の現在、融資を使ってレバレッジをかけることで不動産投資のメリットを享受できるのです。
ただし、不動産投資は誰もが行えるものではありません。というのも、前述したように不動産投資の失敗者が続出した〝かぼちゃの馬車〟以降、サラリーマンに対する融資の扉が閉じているからです。では成功へのチャンスをつかむためには、どのような条件を備えていればよいのでしょうか。
その答えは「新富裕層」です。ここでは新富裕層を以下の通り定義づけています。
先祖代々の土地を継承してきた地主や同じく先祖代々の会社(の資産)を継承してきた経営者ではなく、自ら起業して資産を築いたり外資系企業でキャリアアップしたりして高収入を得ている層
新富裕層とは、いってみれば銀行から見て、「ぜひ、融資をしたい人」です。よく銀行の特徴を「晴れているときに傘を貸して、雨が降っているときには傘を引っ込める」などと言い表しますが、銀行は「潤沢にお金を稼ぐ人、資産がある人にお金を貸したい」のです。