マクロのリスクは不可抗力…気にしすぎる必要はなし
不動産投資におけるリスクとは何でしょうか。大きく分ければ、マクロとミクロという2つのリスクがあります。
マクロのリスクとは、簡単にいえば個人の力ではどうにもできないものです。先ほどもお伝えした経済的な変化はそのひとつです。たとえば家賃の相場が大きく下がったら、自分のところだけ家賃を据え置くことは難しいでしょう。
経済の浮き沈みで変化する金利も、個人の力では変えられません。現在の日本は超低金利社会で、不動産投資のための融資も低く抑えることができています。1%台〜3%台程度が一般的ですが、これがいきなり金利上昇となり8%以上となったら、変動金利で融資を受けている多くの不動産投資家が厳しい立場に追い込まれます(もちろん金利だけで不動産投資の成否がすべて測れるわけではありませんので、極端に言えばということです)。
そのほか、公示地価(国土交通省による土地の公示価格)の変動、天変地異、法規制の変化などもあります。
こうしたことは、インカムゲイン(月々の家賃収入)だけではなく、キャピタルゲイン(売却益)にも関わってきますが、いずれも個人の力で変化を止めることはできません。ですから、新聞や雑誌などで社会の動向をきちんとチェックし続けたり、保険でカバーしたりといったことで対処するほかないといえます。
ただ、マクロな話は気にしすぎると何もできなくなります。まったく無視することは避けるべきですが、毎日気にするほどのことではありません。