本記事では精神保健福祉士・野坂きみ子氏の書籍『“発達障害かもしれない人”とともに働くこと』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、「こころの問題」についてひも解いていきます。

「あの人、発達障害…?」決めつけることはできない

配偶者など親しい関係において精神的身体的症状に至る、カサンドラ症候群(※)が知られるようになりましたが、職場においてもつらい思いをしている人がいます。

 

仕事がうまくできない、周りの人とうまくつきあえないなどで悩み精神的不調をきたし受診したところ、発達障害だとわかる人もいますが、発達障害と思われる人に反応し具合が悪くなり受診する人もおり、両方の人がいるのです。

 

発達障害の人を責めるとかそういうことではなく、事実として、職場の中で発達障害の人も発達障害の周りにいる人も、同じようにメンタルクリニックを受診してきます。

 

発達障害に注目が集まっていますが、周りの人のつらさはあまり知られていません。メンタルクリニックを受診するに及んでは、発達障害があってもなくても、患者さんとして違いはありません。

 

次ページ「グレーゾーン」という言葉も隆盛しているが

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    “発達障害かもしれない人”とともに働くこと

    “発達障害かもしれない人”とともに働くこと

    野坂 きみ子

    幻冬舎メディアコンサルティング

    「接し方がわからない」「予想外の反応に戸惑う」ーー大人の発達障害に悩むのは本人だけじゃない。 長年、医療福祉相談員として働いてきた著者が語る、ともに向き合い、仕事をしていくうえで必要なこととは?

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