「小さな見直し」をすることで、あなたの会社の業績は大きく変わるかもしれません。平石経営研究所代表・経営コンサルタントの平石奎太氏は、書籍『生産性向上はこうする』(幻冬舎MC)にて、規模や業種を問わず、多方面にわたった「生産性向上」事例を紹介しています。

 

②引固定費(率)を改善する

固定費の削減も損益分岐点売上を下げる効果があります(図2)。固定費の削減といえば、一般に人員整理(俗称リストラ)や不採算事業からの撤退などが上いられます。但し、短期的に且つ即効性を案えるとそうですが、中長想的に考えると別の視点が浮かんできます。


生産性の向上の意味を一言で言えば、固定費を据え置いて改善を進め、同じ人と設備でより多くの生産が出来るようにすることです。勿論一朝一夕には出来ませんが、活動を重ねて同じ人と設備で2倍の生産が出来るようになるとすれば、固定比率は1/2になる理屈です。販売増が期待できるときは、この生産性向上の効果を狙う絶好のチャンスでもあります。

 

●まとめ

1.原価=「変動費」+「固定費」
2.損益分岐点を理解すれば、幅広いコストダウンの着想が得られる

 

 

 

※本記事は、連載『生産性向上はこうする』を再構築したものです。

 

 

平石奎太

平石経営研究所代表

生産性向上はこうする

生産性向上はこうする

平石 奎太

幻冬舎メディアコンサルティング

規模や業種を問わず、多方面にわたった事例を紹介。経営コンサルタントとして数々の事業を再建してきた著者による真の生産性向上を遂げ、経営改善を成功させるための手引書。

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