「これ以上どうしろと…」から、さらにコストダウンするには?

企業が業績をあげようと決意しても、取引先などの「外部環境」に左右されてしまうこともあります。しかし、「コストダウン」は実行した分だけ成果を得ることができるのです。今回は、平石経営研究所代表・経営コンサルタントの平石奎太氏の著作『生産性向上はこうする』(幻冬舎MC)より一部を抜粋し、事例を基にコストダウンの成功事例を見ていきましょう。

求められるコストダウンの「背景」を理解する

コストダウンをただ漫然と行っていても大きな成果は上がりません。また、コストダウンの努力はしても、やり方によって、或いは会社によってその成果に大きな差異が生まれます。それはナゼでしょうか。

 

今会社は、大手企業か中小企業かを問わず厳しいコストダウンの必要に迫られています。これは発展途上国の企業が経済の成長とともに力をつけて、われわれの競争相手になってきたことが背景にあるからです。それは時間が経てば緩和されるものでもなく逃げるわけにも行きません。

「先手を打って大幅にコストダウン」を図ることが重要

激動する海外の事情を見て先手を打って大幅なコストダウンを図っておくことが生き残りのために重要です。

 

・これ以上どうしろというのか

・どこにムダがあるというのか

 

こんな思いがないでしょうか。然し、コストダウンの方法はいろいろあります。コストダウンといえば、「経費節減」と「仕入れ単価」の引き下げと考えている人が多いかもしれませんが、それはコストダウンのほんの一部に過ぎません。

 

品質の改善、工程改善、生産性向上など全てコストダウンに通じます。

コストダウンの目的を明確にする必要がある

ただ漫然とコストダウンを行うのでは大きな成果は得られません。

 

・何のためにコストダウンを行うのか

・生き残りの条件は何か

・競争相手はどこか

・必要なコストダウンは何%か

 

など、先ずコストダウンの目的や目標を明確にすることが大事です。そして、コストダウン1/2など、思い切った大きな目標に挑戦することです。大きな目標を設定することによって新しい問題点や課題が見えてきます。

コストダウンの必要性、可能性は経営の視点から考える

コストダウンは、つまるところ会社を強くするためのものです。ですからコストダウンの必要性と可能性を“経営の視点で考える”ことが大事です。決算書に基づいて、経営体質を或いは収益性をどこまで強化するかその目標を明確にすることが重要です。

 

取引先の当面の要求を満たすだけでは現状維持に過ぎません。大きなコストダウンを求められるのを機会に、併せて経営の体質強化を図られてはどうでしょうか。

 

コストダウンにおいて重要なのは「目標を明確にすること」
コストダウンにおいて重要なのは「目標を明確にすること」

売上高げ激減のA社…問題解決のためには?

A社の過去5年の決算(図表1)をご覧ください。ここから何を読み取られるでしょうか。

 

[図表1]A社・経営指標推移

 

平石経営研究所 代表
経営コンサルタント

(元)大阪府指定出資法人評価等審議会委員
1959年 東京大学法学部卒業
1959年 三洋電機株式会社入社
・冷蔵庫国内営業部統括部長
・冷凍機事業部長
・株式会社三洋スカイリゾート社長
1995年 三洋電機退社。経営コンサルティングに従事

<著書>
・『三洋電機事業部改革・感動の軌跡─折り重なって前へ行け』
・『「買いたい」をつくる─成功マーケティング実例─』〈共著〉
・その他執筆多数

著者紹介

連載生産性向上はこうする

生産性向上はこうする

生産性向上はこうする

平石 奎太

幻冬舎メディアコンサルティング

規模や業種を問わず、多方面にわたった事例を紹介。経営コンサルタントとして数々の事業を再建してきた著者による真の生産性向上を遂げ、経営改善を成功させるための手引書。

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