「小さな見直し」をすることで、あなたの会社の業績は大きく変わるかもしれません。本連載は、平石経営研究所代表・経営コンサルタントの平石奎太氏は書籍『生産性向上はこうする』(幻冬舎MC)にて、規模や業種を問わず、多方面にわたった「生産性向上」事例を紹介している。

「コストダウン」で危機を乗り切る

コストダウンをただ漫然と行っていても大きな成果は上がりません。また、コストダウンの努力はしても、やり方によって、或いは会社によってその成果に大きな差異が生まれます。それはナゼでしょうか。

 

①求められるコストダウンの背景を理解する

今会社は、大手企業か中小企業かを問わず厳しいコストダウンの必要に迫られています。これは発展途上国の企業が経済の成長とともに力をつけて、われわれの競争相手になってきたことが背景にあるからです。それは時間が経てば緩和されるものでもなく逃げるわけにも行きません。

 

②コストダウンはいろいろ

激動する海外の事情を見て先手を打って大幅なコストダウンを図っておくことが生き残りのために重要です。

 

・これ以上どうしろというのか 

・どこにムダがあるというのかこんな思いがないでしょうか。

 

然し、コストダウンの方法はいろいろあります。コストダウンといえば、「経費節減」と「仕入れ単価」の引き下げと考えている人が多いかもしれませんが、それはコストダウンのほんの一部に過ぎません。品質の改善、工程改善、生産性向上などなど全てコストダウンに通じます。

コストダウンの目的を明確にする

ただ漫然とコストダウンを行うのでは大きな成果は得られません。

 

・何のためにコストダウンを行うのか

・生き残りの条件は何か

・競争相手はどこか

・必要なコストダウンは何%か

 

など、先ずコストダウンの目的や目標を明確にすることが大事です。そして、コストダウン1/2など、思い切った大きな目標に挑戦することです。大きな目標を設定することによって新しい問題点や課題が見えてきます。

 

目的や目標を明確にすることが大事 (画像はイメージです/PIXTA)
目的や目標を明確にすることが大事
(画像はイメージです/PIXTA)

 

コストダウンは、前述の通りつまるところ会社を強くするためのものです。ですから、コストダウンの必要性と可能性を“経営の視点で考える”ことが大事です。決算書に基づいて、経営体質を或いは収益性をどこまで強化するかその目標を明確にすることが重要なのです。

 

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生産性向上はこうする

生産性向上はこうする

平石 奎太

幻冬舎メディアコンサルティング

規模や業種を問わず、多方面にわたった事例を紹介。経営コンサルタントとして数々の事業を再建してきた著者による真の生産性向上を遂げ、経営改善を成功させるための手引書。

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