「どうか助けてください」女性を信じた気弱サラリーマンの末路

「かぼちゃの馬車」事件で不動産投資ブーム、終結。ウィステリア・グループ株式会社の代表である藤本好二氏は、書籍『不動産投資業者のリアル』(幻冬舎MC)にて、新築1R業者・客付仲介会社・管理会社・買取販売会社をはじめ、ブームの陰で暗躍していた「極悪な業者」の実態を大暴露している。

「助けてください」甘い罠で騙されるサラリーマン続出

■サラリーマンを狙う悪徳「1R業者」

 

新築の賃貸マンションやアパートが増え続けています。国土交通省の統計では、2017年上半期(1~6月)の新設住宅着工戸数は、前年同期比より2.1%増の47万3206戸で、3年連続のプラス。その内訳を見ると、マンションやアパートを建設する「貸家」が前年比4.7%増の20万1580戸となっています。

 

その人気の陰で暗躍しているのが、悪徳新築1Rマンションデベロッパーです。

 

新築デベロッパーとは、土地を仕入れて建物を建て、それを販売して利益を上げる業者であり、業態としては古くから存在しています。こつこつとまじめにやっている会社もあるのですが、悪質なところはとにかくひどい有様で、関われば必ず損をします。

 

そのなかでも1Rマンションを専門に扱う「1R業者」には注意が必要です。とにかく儲けることしか考えておらず、その営業手法は法律違反すれすれで、騙される投資家がたくさんいます。

 

彼らが狙うのは、金持ちではありません。現金をさほど持っていないサラリーマンを主なターゲットにしています。そしてまた、「1Rを買いたい」という投資家はあまりいないため、「そもそも興味がない、買いたくない」という人をあえて攻めるのです。

 

1R業者は1日に数百件も電話をかけまくり営業を行いますが、その他の手口の一つには古典的な「美人局(つつもたせ)」もあります。

 

「困っているなら…と」(※写真はイメージです/PIXTA)
「困っているなら…と」(※写真はイメージです/PIXTA)

 

可愛らしい女性が声をかけてきて、「困っています。名刺を20枚集めないと、会社に帰れません。どうか助けてください」と懇願されます。名刺を交換すると、後日その女性から電話がかかってきて、「会おう」と誘われます。喜んで出かけていくと、待ち合わせ先にいるのは、女性と強面の男性上司。そしてそこから、マンションの営業が始まるわけです。

 

彼らの営業は、いわゆる「逆切れ商法」であり、高圧的に出て精神的に負荷をかけ、相手を追い詰めていって最後には謝罪させた上、契約書にサインさせるというやり方です。そのためのマニュアルが存在しています。

 

マニュアルによると、ターゲットは押しに弱い人や気の弱い人。また、興奮しやすい人も挑発して失言を引き出しやすいため、狙われます。その他に、業界内の統計学上、気が弱い人が多いという理由から、「しげる」という名の人と、変わった名前の人もターゲットとしています。これは冗談ではなく、彼らのなかでは「しげる見込み」などといわれています。

ウィステリア・グループ株式会社 会長兼代表取締役社長

1980年生まれ、大阪府出身。

日本大学卒業後、新築区分マンションを販売する不動産会社に就職。その後、金融コンサルティング企業、IT上場企業で経営全般に関する知識を得て、2006年、株式会社ウィー・イング・シーを起業して独立。2016年11月、ウィステリア・グループ株式会社を設立。建業や不動産売買仲介業、管理業に従事していた人材を集め、投資家のニーズに全方位から応えられる体制を築く。

現在は、各投資家の属性や家族構成、性格、趣味・趣向などに合わせたオリジナリティのある企画を立て、モテる物件にリノベーションするという異色の不動産事業を展開。その鋭い分析力と斬新な企画力は、業界でも屈指のレベルを誇る。

著者紹介

連載不動産投資業者のリアル

不動産投資業者のリアル

不動産投資業者のリアル

藤本 好二

幻冬舎メディアコンサルティング

「かぼちゃの馬車」事件で不動産投資ブーム、終結。 新築1R業者、客付仲介会社、管理会社、買取販売会社。ブームの陰で暗躍していた「極悪な業者」の実態を大暴露。

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