これぞ大人の見せ所! 「角が立たない頼み方&断り方」10選

日本語には、「損する言葉」と「得する言葉」の2種類がある。前者は幼稚で相手の配慮が不足しているイメージ、後者が知性や教養が溢れるイメージだ。「得する言葉」を使うことで、コミュニケーションが円滑になり、仕事や人生にも好影響と著者は語る。言葉遣いを変えるだけで好印象を与える「語彙」の数々を徹底解説。本連載は安田正著『超一流 できる大人の語彙力』(プレジデント社)から一部を抜粋した原稿です。

(1)【ご教授

意味:専門的な技術や知識を教えてもらう、示してもらう時に使われる

 

 部長にご教授いただいたおかげで、一人前になれました。

× 部長に教えていただいたおかげで、一人前になれました。

教えてもらう相手への敬意が込められているか

◯の例は、専門家や知見を持っている人から、学問や技術を「教えてください」という場合に使います。×の「教えていただいた」でも丁寧な表現ですが、◯は教えてもらう内容(専門性)に対 しての尊敬の念も含めて伝えることができます。似た言葉の「ご教示」は、比較的簡単な手順や内容、方法や知識を教えてもらう時に使われる、知的な印象を与える言葉です。

 

 

 

(2)【折り入って​】

意味:特別に、心を込めて人に相談、お願い事をする時に使われる

 

 折り入って、ご相談したいことがあるのですが、

× どうしても、お願いしたいことがあるのですが、

心を込めてお願いをする姿勢を示しているか

◯の例は、相手を信頼して「あなたではないとダメ」というお願いをしたい時に使われます。「これまで相手に頼んだことがない種類のお願い」をする際に、相手に対して真摯にお願いするような 言葉です。×の「どうしても」では、「自分の都合だけで頼んでいる」と受け取られる恐れもあります。「改めてお願いしたいことがございます」と言い換えてもよいでしょう。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)
 
 
 

(3)【伏して

意味:平身低頭、相手に強くお願いする、お詫びする時に使う​

 お時間をいただけますよう、伏してお願い申し上げます。

× お時間をいただけますよう、ぜひともお願い申し上げます。

相手に丁寧に強くお願いをしようとしているか

◯の例は、お願いの表現の中でも、とりわけ謹んでお願いする時の表現です。リクエストする内容の重大さ、後先がないくらいの切迫感のある時に適しています。逆に言うと、「伏して」は、重要なお願いではない時には使わないようにしましょう。過剰な表現になります。また「お時間を取らせてしまったことを、伏してお詫び申し上げます」と、心からお詫びする時にも使うことができます。

 

(4)【お骨折り

意味:相手を立てつつ、自分に力を貸してくれるようにお願いすること

 

 合同事業のために、お骨折りをいただけないでしょうか。

× 合同事業のために、お手数ですが、お願いいたします。

相手の立場、気持ちになってお願いしているか

安田正著『超一流 できる大人の語彙力』(プレジデント社)
安田正著『超一流 できる大人の語彙力』(プレジデント社)

◯の例は、依頼をされた相手に「これから大変なこともある。頑張らなければならない」と前向きな気持ちになってもらうために適した伝え方です。目上の方にひと肌脱いでもらいたい時に、お願いする場合にもよいでしょう。一方、×の「お手数ですが」は、表現としては丁寧ですが、「どうしてもお願いしたい」という気持ちが伝わりにくい恐れもあります。

 

 

 

 

 

 

 

(5)【不躾なお願い

意味:礼儀作法をわきまえない、無作法なお願いで恐れ入りますがという気持ちでお願いをする時に使われる​

 

 不躾なお願いにもかかわらず、ご協力を感謝いたします。

× 唐突な依頼にもかかわらず、ご協力を感謝いたします。

こちらのお願いを聞いてもらう相手への配慮があるか

◯の例のように、相手にとって唐突だったり、厚かましいと感じられたりする可能性がある内容をお願いした時に使います。また、立ち入ったことを質問する時、自分の不手際で相手にお願いすることをお詫びするような場合にも、お詫びの気持ちを伝えることができます。×のように状況をストレートに伝えるのではなく、こちらの非礼を伝えながら真摯にお礼をしてみましょう

株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役
早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授 

株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。1990年に、法人向け研修会社パンネーションズを設立。対人対応トレーニング、交渉術、ロジカルコミュニケーション、プレゼンテーションなどのビジネスコミュニケーションの領域で、官公庁、上場企業を中心に1700の団体での講師、コンサルタントとして指導実績を持つ。また、早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授のほか、東京大学、京都大学、一橋大学などでも教鞭をとる。著書に、累計87万部を超える大ベストセラー『超一流の雑談力』(文響社)シリーズほか

著者紹介

連載人生が変わる! 超一流の「語彙力」道場

超一流 できる大人の語彙力

超一流 できる大人の語彙力

安田 正

プレジデント社

“損する言葉"と“得する言葉"。言葉づかいの選択で残念な人生を送っていませんか? この本は、普段、あなたが使っている言葉が“損する言葉"であるか“得する言葉"であるか、ひと目で判断できる! そのような内容になっていま…

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