
日本語には、「損する言葉」と「得する言葉」の2種類がある。前者は幼稚で相手の配慮が不足しているイメージ、後者が知性や教養が溢れるイメージだ。「得する言葉」を使うことで、コミュニケーションが円滑になり、仕事や人生にも好影響と著者は語る。言葉遣いを変えるだけで好印象を与える「語彙」の数々を徹底解説。本連載は安田正著『超一流 できる大人の語彙力』(プレジデント社)から一部を抜粋した原稿です。
カタカナ語は意味を理解して使うべし
(1)【ペンディング】
意味:特に期限はなく延期している状態のこと。時に膠着状態や停滞状態、正式に中止にはなっていないが事実上中止になっている場合にも使うことがある。
(2)【マター】
意味:「〜の担当」「〜の責任」という意味。ビジネスでは特に役職とともに使われることも多く「社長マター」「部長マター」などと使う。
(3)【アテンド】
意味:付き添って世話すること、接待すること、介護をすること。なかでもビジネスシーンでは「付き添って、ガイドをする」ような場合に用いられる。
(4)【テレワーク】
意味:通信機器などを活用し、時間や場所の制約を受けずに在宅勤務などで柔軟に働くことができる形態のこと。近年、家庭の事情(子育て、介護など)でテレワークを希望し、対応する企業も増えてきている。日本では、2020年4月の新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言の発出により、テレワーク化が進んだ。

(5)【ブルーオーシャン レッドオーシャン】
意味:競合が少ない故に競争が少ない市場=ブルーオーシャンと競合が多い故に競争が激しい市場=レッドオーシャンという意味。マーケティングで使われる言葉。ビジネスではなるべくブルーオーシャンを探すことが有利になる。
ビジネスで使えば情報共有がスムーズに
(6)【プロパー】
意味:主にその企業が直接採用した社員や、新卒でその企業に入社した社員、生え抜きの社員などのことを指す。協力会社、外部からの派遣社員などと区別していう。
(7)【コミットメント】
意味:英語で「かかわり合い」の意味を持つコミットメントは、「誓約」「公約」または「達成目標」という意味でビジネスでは使われている。
(8)【エビデンス】
意味:証拠・根拠、証言。特に根拠としてはデータ・科学的な根拠を示すこと。エビデンスがない意見は主観的な意見として扱われるため、多くのビジネスシーンではエビデンスを伴った意見を述べることが必要になる。
(9)【イシュー】
意味:課題、問題、論争点。ビジネスシーンでは「論じ、考えるべきテーマ」という意味で使われることが多い。イシューを明確にすることで「何をすべきか」が定まる。
(10)【アジェンダ】
意味:会議の議題項目のリストであり、討議される順番で並んでいるもの。会議では、目的・情報を共有し効率よく進めるために用意する。
安田 正
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役
早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授
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