相手との距離がぐっと近くなる!大人の「挨拶」「敬語」11選

日本語には、「損する言葉」と「得する言葉」の2種類がある。前者は幼稚で相手の配慮が不足しているイメージ、後者が知性や教養が溢れるイメージだ。「得する言葉」を使うことで、コミュニケーションが円滑になり、仕事や人生にも好影響と著者は語る。言葉遣いを変えるだけで好印象を与える「語彙」の数々を徹底解説。本連載は安田正著『超一流 できる大人の語彙力』(プレジデント社)から一部を抜粋した原稿です。

(1)【胸中お察しします】

意味:不幸があった人や困難な状況にある人が悲しみ、落ち込んでいるのを慰める時に使う

 

 胸中お察しいたします

× 大変でしたね、大丈夫ですか

悲しみをともに受け止め、慰めようという姿勢があるか

◯は、身近な人が亡くなられた人や自然災害などに遭った方を慰める表現で、困難な状況にある方と直接、話をする時に使うようにしましょう(不確かな状況で使って、万が一間違っていたら相手を不快にさせてしまう恐れがあるため)。×の例は「大丈夫ですか」と言うことで、相手の不幸な状況に上からもの申しているニュ アンスになる恐れがあるため、使わないようにしましょう。

 

 

 

 

(2)【手前味噌】

意味:自分で自分のことを褒める時や自慢をする時に、前に置く言葉として使う

 

 手前味噌で恐縮ですが、サービスには自信があります。

× ぶっちゃけ、サービスには自信があります。

こちらの謙虚な姿勢を伝えられるか

◯の例は「主観的な見方で恐縮です。もっといいものがあるかもしれませんが、自分の事例を少々お伝えします」と自分のこと を褒める時に使う表現です。「これから自分で自分のことを褒めるのだ」と、相手にあらかじめ心の準備をしてもらうことができます。ビジネスの現場では、自社の製品を売り込む際に、恐縮の念を伝えつつも、そのよさを説明することができるので、よく使われます。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

(3)【ご足労】

意味:わざわざお越しいただく。「足労」とは移動する、労力という意味で、 それに「御(ご)」を付けて丁寧にした表現

 

 ご足労いただき、ありがとうございます。

× わざわざ来てもらって、すみません。

来ていただいた相手への敬意の深さが伝わるか

◯の表現は、来てもらったという相手の労力に対して、「本来ならば、こちらから足を運ばなければならないところを……」という、感謝の気持ちを表しています。訪問やアポイントを依頼した人が言う言葉です。×の例では、相手が出向いてくれたことに対する、丁重な感謝の気持ちは表現しきれていません。「わざわざお越しいただき」という表現でも、ほぼ同じ意味を伝えることができます。

 

 

(4)【ひとかたならぬ】

意味:並ひととおりではない。人並みではない

 

 ひとかたならぬご支援を、誠にありがとうございます。

× 大変なご支援を、誠にありがとうございます。

日頃からの深い感謝の気持ちが込められているか

◯の「ひとかたならぬ」は、普段の話し言葉の中で使われるというよりは、お礼状や年賀状など、やや改まった場面で使われることが多い言葉です。例文のように「支援をしてもらった具体的な事柄が思い浮かび、支えていただいたことへの感謝の気持ちも込めて」使うとよいでしょう。一方×の「大変な」は、ありきたりな言葉であり深いお礼の気持ちは伝わってきません。

 

 

(5)【気持ちばかりの】

意味:贈り物をする時に、へりくだる伝え方。少しの物を人に渡す際に謙遜する表現

 

〇 こちらは気持ちばかりのものですが……。

× あの、これ、つまらないものですが……。

相手をより気遣う気持ちが伝わるか

◯は、渡す物に対してだけではなく、贈り物を贈ること自体、相手にふさわしい物を選ぶなど気遣いの行為全般を指して謙遜して いる表現です。贈り物とは気遣いを物に託すことなので、「気持ちばかりの……」と言うことで相手への気遣いをより強く表すことができます。×の伝え方は、贈る「物」のことだけに触れています。

 

 

(6)【ご指導ご鞭撻】
意味:顧客、上司、先輩を敬い、「ご指導、ご注意をお願いします。尊敬の念とともに受け入れます」という意味合いで使う

 

 今後ともご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

× 今後ともよろしくお願いします。

自ら学ぼうとする真摯な姿勢が伝わるか

◯の例は、ビジネスシーンでは特に、目上の上司や先輩、顧客に対しての挨拶、手紙やビジネスメールの締めに使われる常套句です。後輩に対しては使われません(「ご支援」などと言い換えます)。具体的には、厳しくご指導・アドバイスをください、お導きくださいという意味です。そこには相手からの忌憚のない意見を受け入れようという意思を感じさせます。

株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役
早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授 

株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。1990年に、法人向け研修会社パンネーションズを設立。対人対応トレーニング、交渉術、ロジカルコミュニケーション、プレゼンテーションなどのビジネスコミュニケーションの領域で、官公庁、上場企業を中心に1700の団体での講師、コンサルタントとして指導実績を持つ。また、早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授のほか、東京大学、京都大学、一橋大学などでも教鞭をとる。著書に、累計87万部を超える大ベストセラー『超一流の雑談力』(文響社)シリーズほか

著者紹介

連載人生が変わる! 超一流の「語彙力」道場

超一流 できる大人の語彙力

超一流 できる大人の語彙力

安田 正

プレジデント社

“損する言葉"と“得する言葉"。言葉づかいの選択で残念な人生を送っていませんか? この本は、普段、あなたが使っている言葉が“損する言葉"であるか“得する言葉"であるか、ひと目で判断できる! そのような内容になっていま…

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