老人ホームは姥捨て山…仕事一筋の元企業戦士ほど哀れな結末

いい老人ホームだと近所で評判だったのに、入居したら酷い目に遭った――。老人ホーム選びでは口コミがまるで頼りにならないのはなぜか。それは、そのホームに合うか合わないかは人によって全く違うから。複数の施設で介護の仕事をし、現在は日本最大級の老人ホーム紹介センター「みんかい」を運営する著者は、老人ホームのすべてを知る第一人者。その著者が、実は知らない老人ホームの真実を明らかにします。本連載は小嶋勝利著『誰も書かなかった老人ホーム』(祥伝社新書)の抜粋原稿です。

盆暮の付け届けで職員とのコミュニケーション

介護の世界では「声なき声に耳を傾ける」という言葉があります。実は、何も要求をしてこない入居者に対し、介護職員は意外なほど配慮し、気がつき、考えているものなのです。自己主張が強い人よりも、自己主張がない人や我慢強い人などに、何かしてあげたいと考えるのが介護職員です。老人ホームで、上手く生活をしていきたいのであれば、自己主張はほどほどに、声なき声を聴いてもらえるような入居者になったほうが有利なのかもしれません。

 

ちなみに、盆暮れの付け届け(お菓子などの差し入れ)は、ホームに必要なのか?私は必要だと思っています。最近の老人ホームでは、盆暮れの付け届けの受け取りを拒絶するところも多いのですが、結論から言ってしまうと、付け届けをしたからといって、特別に入居者が便宜を図ってもらえるということは一切ありません。しかし、差し入れを行なうことによって、介護職員との接点が増え、雑談をする機会が増えるという効果があります。

 

老人ホームの場合、定期的に入居者の介護方針については老人ホーム側と主治医、そして家族の三者でカンファレンスをする決まりになっています。しかし、カンファレンスではわからない、どうでもいいようなローカル情報は、介護職員との雑談の中に潜んでいます。したがって、差し入れを持っていきがてら、介護職員を捕まえて、最近どう?と聞いてみることが、意外と重要なことになってくるのです。

 

小嶋 勝利
株式会社ASFON TRUST NETWORK 常務取締役

株式会社ASFON TRUST NETWORK 常務取締役

(株)ASFON TRUST NETWORK常務取締役。1965年神奈川県生まれ。日本大学卒業後、不動産開発会社勤務を経て日本シルバーサービスに入社。介護付き有料老人ホーム「桜湯園」で介護職、施設長、施設開発企画業務に従事する。2006年に退職後、同社の元社員らと有料老人ホームのコンサルティング会社ASFONを設立。2010年、有料老人ホーム等の紹介センター大手「みんかい」をグループ化し、入居者ニーズに合った老人ホームの紹介に加えて、首都圏を中心に複数のホームで運営コンサルティングを行っている。老人ホームの現状と課題を知り尽くし、数多くの講演を通じて、施設の真の姿を伝え続けている。

著者紹介

連載実は知らない老人ホームの真実

誰も書かなかった老人ホーム

誰も書かなかった老人ホーム

小嶋 勝利

祥伝社新書

老人ホームに入ったほうがいいのか? 入るとすればどのホームがいいのか? そもそも老人ホームは種類が多すぎてどういう区別なのかわからない。お金をかければかけただけのことはあるのか? 老人ホームに合う人と合わない人が…

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