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ハイコンテクストとローコンテクスト、それぞれの特徴
ハイコンテクストとローコンテクストの、それぞれの特徴は次のようになります。
ハイコンテクストの特徴
①直接的表現を避け、あいまいな表現を好む
例1「いつもお世話になっております。今後ともよろしくお願いいたします」
例2「Aさんってちょっとアレだよね」「あー、うんうん、分かるー」
②すべてを話さないで、行間や紙背を読ませる
例1「君のように優秀な人材は我が社にはもったいない(もっと大手で働いたほうがいいと思うよ)」
例2「誘ってくれてありがとう! 行けたら行くね!」
③論理中心ではなく、情緒的表現を好む(論理的飛躍の許容)
例1「我が社はBさんでもっているようなものですから、今回もいいところを見せてくださいよ」
例2「風邪をひいたくらいで休むな。気合いで出社しろ。仕事していれば元気が出る」
ローコンテクストの特徴
①直接的で分かりやすい表現を好む(アメリカのドラマを参考に)
例1「君はクビだ。今日中に荷物をまとめて出て行ってくれたまえ」
例2「私はあなたを世界でいちばん愛しています」
②言葉を重視して、分かりやすい論理で意図を伝える
例1「ターゲットが若者なので、若者に受けるコピーにしました。年配の方には共感されないと思います」
例2「私はトマトが苦手なので、作っていただいたこの料理は食べられません」
③論理中心に直線的でシンプルな表現を好む。寡黙であることは評価されず、論理的飛躍は許されない。
例1「Aさんはマンションを購入して住宅ローンを抱えたので、多少無理を言っても
会社を辞めることはないでしょう。この件はAさんに頼むことにしましょう」
例2「今日が人生最後の日だとしても、それをやりたいと思えることであれば、挑戦
する価値はあります」
このように見ていくと分かるように、ハイコンテクストのコミュニケーションは、お互いによく知った間柄で、長年深い付き合いを続けている同士には適しています。
一方、ローコンテクストのコミュニケーションは、お互いのことをあまりよく知らず情報格差があったり、母語がそれぞれ別々で会話に誤解が生じやすかったりする、異文化間コミュニケーションに適しています。