幕張メッセはどこ?間違えて下車する人が多い「幕張」
「幕張」は千葉市花見川区に位置する、JR総武線(各駅停車)の駅です。1日の乗車人数は1.6万人弱。京成電鉄千葉線「京成幕張」駅へは徒歩3分ほどで乗換え駅となっています。
幕張という地名は、遠浅の海岸に貝類がまるで幕を張ったように見えたからとか、もともと馬加(まくわり)村といわれていたことから、「源頼朝が馬を乗り換えた=馬を加えた」から、など様々ありますが、定かではありません。
そんな幕張ですが、以前、現在約24万人のフォロワーがいる、熊谷俊人千葉市長の「『幕張市誕生!』という盛大な自虐を企画して動画作ってくれる人いませんかね」というツイートが話題になりました。
幕張といえば、国際会議などが行われる幕張メッセなど、幕張新都心が有名。幕張新都心は千葉市美浜区に位置しますが、世間では「幕張新都心は千葉市幕張区にある」とか「そもそも幕張市だ」などと勘違いしている人が多いことから、もっと積極的な情報発信が必要との思いによる自虐的ツイートでした。
「幕張」駅に焦点を絞っても、いろいろな自虐コメントや悲壮感溢れるコメントが見られます。その多くが「幕張メッセの最寄り駅じゃなかった!」など、幕張新都心にまつわるもの。幕張新都心やその周辺施設の最寄り駅は、JR京葉線「海浜幕張」駅ですが、勘違いして下車してしまう人が多いのです。
「海浜幕張」は「幕張」から南へ2km、徒歩30分ほど。バス便を利用するなら、本数の多い、隣の「幕張本郷」駅が便利。幕張新都心に行くなら、「幕張で下車」は本当に避けたいところです。
そもそも幕張の海岸線は、1960年ごろまでは「幕張」駅周辺にありました。その後、沖合の埋め立てが始まり、1970年頃から幕張新都心の開発が本格化。海外でも知られるような近未来型の都市が誕生しました。
一方で「幕張」駅ですが、開業は1894年。「海浜幕張」駅の開業は1986年、「幕張本郷」駅は1981年。「幕張」は、幕張を冠とする他の駅と比べて、100年以上の歴史をもつ駅なのです。
しかし、どんな街が広がっているのだろうと下車してみると、駅周辺は店も少なく、やや寂しい印象。それもそのはず、「幕張」駅は中央・総武線(各駅停車)で最も利用者の少ない駅。北口は昔ながらの住宅街、南口は庶民的な商店街があるほかは、古くからの住宅地。道が狭く、住宅が密集しているため、土地整理事業、再開発計画のたびたび持ち上がりましたが、地主の反対などにより頓挫してきた歴史があります。そうこうしているうちに、周辺地域からも取り残されてしまった感があるのです。
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