本記事では、収益物件の売買や仲介事業を展開する株式会社BRAVEの代表取締役・山部和孝氏が、同業だからこそ見えてくる不動産投資の実態について、投資家から寄せられた意見を取り上げながら解説していく。 ※本連載は、『投資会社トップが激白!業者が「投資家を騙す」30のワード 不動産業者のハナシは信用するな』より一部を抜粋・編集したものです。
安い家賃帯のマンションだとやっぱり問題が…
もう一つ付言すると、管理の手間は借主の質によっても大きく変わる。端的に言えば、安い家賃帯のマンションはトラブルやクレームが多く、共用部も傷みがちだ。入居の判断も家賃が最優先になる。だから管理会社に任せてしまった方が楽だ。
一方で、家賃が10万円台後半の借主は管理の手間が少ない。空室でも、ニーズに合わせたデザインや設備にしていけば、おのずと入居が決まる。だから、ある程度の経験があれば、こうした物件に限って自主管理してもいいと考える。むしろ、そこに面白さを見出して自主管理ができれば、投資家としての腕も上がると思っている。
【過去の連載】
年収300万円の会社員「不動産投資で儲ける」…20年後の末路
月40万円の収入だったが…投資で負った「借金額」に80歳絶句
価値なし…郊外ショッピングモール隣マンションの致命的欠陥
「資産10億円」ホラ吹く『自称メガ大家』の少なすぎる手取り
株式会社BRAVE 代表取締役
山部 和孝
株式会社BRAVE 代表取締役
不動産コンサルタント
1974年生まれ、鳥取市出身。2008年に大阪にて株式会社BRAVEを創業し、収益物件の売買・仲介事業を展開。
さらに投資用マンションを自社で開発、進行中のプロジェクトを含めた開発費の総額は160億円を超える。また、不動産コンサルタントとして土地の有効活用や相続・節税対策、M&A、融資時の金利交渉といった投資に関する総合的な課題の相談にも応じる。
経験に基づく実用的な提案、土地にまつわる歴史的背景や地理・地勢、関係者の属性、マーケットの現況など幅広い知見からの助言には定評があり、顧客のみならず業界関係者からも相談・問い合わせが絶えない。
著者プロフィール詳細
連載記事一覧
連載投資会社トップが激白!『不動産業者のハナシは信用するな』