日本人男性の3割が発症するというAGA(男性型脱毛症)。今回取り上げるS・Sさん(仮名・40代・男性)もまた、薄毛に悩まされた患者の1人でした。そんなS・SさんはAGAをどのように克服したのでしょうか。この記事は、音田正光著『薄毛革命「自毛主義」のすすめ』より一部を抜粋・再編集したものです。

執刀医「回数を増すごとに細心の注意が必要になった」

それと比べると、自毛植毛は実に自然です。カツラをつけていたときとは、自分でもまったく違う自然さと安心感に満足できます。しかも皮膚を切らない、縫わないFUE法による手術なら、心身ともに非常にラク。だから薄毛に悩んでいる人には機会があれば、ぜひ試してほしいですね。カツラ以外にも、高価な塗り薬や飲み薬などに投資したのに効果が得られなかった人にも、ぜひお勧めしたいです。

 

実は私自身も、チャンスがあればぜひもう一度、植毛手術を受けたいと思っています。今でも劇的に髪が増えたのを実感していますが、欲をいえば、もう少し増やしたい。特に、つむじ周辺にさらに髪がほしいと思っています。今後また様子を見て、ぜひまた植毛手術を受けたいですね。その日を心から楽しみにしています。

 

●著者コメント

 

S・Sさんには自毛植毛の施術を計5回、行いました。回数を増すごとに、どの株を採取するかという面でより細心の注意が必要になりますし、最終的に目指す髪型のトータルデザインも丁寧に考えていかなくてはなりません。そこで毎回、ご本人と一緒に術後の経過を慎重に見ながら、手術を重ねていきました。

 

またS・Sさんの場合、特徴的だったのは、普段はカツラをつけながら植毛手術を行っていった点です。植毛を重ねて最終的に完全に満足できれば、カツラを取る。それが一つの目標でした。

 

カツラを外すことは薄毛の患者さまにとって非常に勇気のいることです。私を信頼し、その希望を託していただいたことで、医師として大きなやりがいと使命感を覚えました。そして5回目の手術を終えたあと、S・Sさんはついにカツラを外されたのです。そのことで私も自らの技術にさらに自信を持つことができました。

 

S・Sさんは自毛植毛の結果に大変満足され、できればさらに植毛を重ねたいと考えておられるようです。その期待に応えられるよう、私自身も日々さらに研究を続け、研鑽を積んでいきたいと思っています。

この記事は、音田正光著『薄毛革命「自毛主義」のすすめ』より一部を抜粋・再編集したものです。

薄毛革命 「自毛主義」のすすめ

薄毛革命 「自毛主義」のすすめ

音田 正光

幻冬舎メディアコンサルティング

髪が抜けて少なくなる、頭頂部が薄くなる――これは男性にとって古今東西、永遠のテーマといえる苦しみであり、さらに昨今は女性にも薄毛の悩みを抱える人が増えています。 本書では、さまざまな治療法を試しては失望してきた…

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