株式投資のメリットとデメリット
資産形成の方法はいくつかあります。最も一般的なのは、株式投資でしょう。医師の中にも、株式投資をしている人は多い印象です。
株式投資とは、株式会社の活動に資金を出し、その証明書として「株式」を受け取る投資のことです。株式会社は企業活動をするために株を売り出します。その株を買うわけです。
株式投資のメリットは、企業の業績や景気変動によって大きな収益が期待できることでしょう。企業の活動次第によって、その会社の株価は上昇や下降します。買ったときの値段より高くなったときにその株を売れば、それだけ利益を得ることができるわけです。
また、株主になると、その会社から配当金を受けたり、株主優待などさまざまな特典を受けたりすることができるという、付帯的なメリットもあります。
さらに、インフレに強いのも株式投資のメリットです。株価は物価と連動して上昇する傾向があるので、預貯金や現金保有よりも効果的な資産運用だということができます。
ただし、株式投資にはデメリットもあります。それは、企業業績や景気変動によっては投資額がゼロになるリスクがある、ということです。株を持っていた会社が倒産したら、投資したお金は戻ってきません。
また、株価は常に目まぐるしく変動するので、その動きを見守っていなければなりません。自分の持っている株が値上がりすればうれしいですが、値下がりすれば気分が落ち込みます。そうした相場の流れに振り回されると、精神的なストレスがたまることになります。
このように、株式投資にはメリットもデメリットもありますが、結論からいうと、医師には向いていない投資法だと思います。なぜなら、相場の動きが気になって、医師の仕事に集中できなくなるからです。忙しい本業の合間、定期的に数字を確認し続けるのは、なかなか難しいと思います。本業がおろそかになるような投資なら、やらないほうがいいのです。