投資信託のメリットとデメリット
株式投資とともによく語られているのが、投資信託です。
投資信託とは、投資家から集めたお金を一つの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品のことです。
資金を信託会社に預けて、その運用をプロに任せるわけです。株式投資と違って、自分でいちいち相場の動きを追いかける必要がないので、手間が省けます。資金は複数の運用先に投資されるので、一つの銘柄が値下がりしたら大きな損失を被るといったリスクを避けることができます。
また、少額の投資で始められるのも投資信託のメリットです。株式投資はある程度まとまった数量でなければ、株を買うことはできませんが(ミニ株などはあります)、投資信託なら 1 万円からでも投資が可能です。
とはいえ、運用をプロに任せるのですから、それなりの手数料がかかります。少額の運用だと、投資した金額よりも手数料が高額になることがあるため、解約時には元本割れのリスクが生じます。
さらに、投資信託のデメリットとしては、株式投資と同じように、運用成績は市場の動向に左右されるので、価格変動や金利変動などのリスクがあるため、元本の保証はありません。現在では、デリバティブを利用したハイリスク・ハイリターン商品もあり、株式投資以上にリスクのある商品も存在します。
そのうえ、投資信託にはたくさんの商品があるので、粗悪な商品に引っかからないよう注意が必要です。プロに任せているから安心という訳でもないのです。やはり、自分自身で運用の状況をきちんとチェックしておかなければいけません。手間がかかるという意味では、投資信託も忙しい医師には向かない投資だといえるでしょう。