
株式投資、FX、不動産投資など、さまざまな投資を自ら実践してきた医師が語る、不透明な時代を生き抜くためのお金の知識。本連載は、現役の医師で、大見医院院長の大見貴秀氏の書籍『失敗から学び続けた、資産家ドクターの投資術』(クロスメディア・パブリッシング)より一部を抜粋し、医師に最も適している資産形成法を教えます。※「医師×お金」の総特集。GGO For Doctorはコチラ
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まず、お金の流れを「見える化」せよ
あなたはいま、自分の給料から税金がいくら引かれているか、また毎月の支出がどうなっているか、きちんと把握していますか。資産形成について考えるならば、まずお金に関する自分の現状を正確に知ることから始めなければいけません。
フリーランスになったとき、自分の税金がどうなっているかを調べた、と私は述べました。そのとき、エクセルで表をつくり、収入と支出、納税額を一覧できるようにしたのです。いわば、家計簿のようなものです。これがとても役に立ちました。ですから、皆さんもここから始めてみてはいかがでしょうか。これから資産形成をしようとするならば、まず自分のいまのお金の流れを一覧表にして「見える化」しましょう。
「見える化」するとき、注意しなければいけないことがあります。それは、収入ははっきり明細がわかるのでいいのですが、支出については、領収書があるものとないものが出てくることです。いつどこでいくら払ったかわからない支出があると、困ったことになります。
そこで、支払いをなるべく現金ではなく、クレジットカードで済ますことにしました。銀行口座にその履歴が残るので、アプリで管理すれば毎月いくら支出したかが明確になります。
医師は、お金が入ってくるとそのまま使ってしまう、そんな人が多いようです。たとえば、あなたが勤務医であれば給料の他にアルバイトの収入がありますよね。そのとき、給料とアルバイト収入の振込口座を同じにしていませんか。それが、そもそも間違いのもとなのです。
口座が一つだと収入と支出のバランスがうまく保てません。いまの口座残高の金額に、安心して過度の支出をしてしまうからです。それをくり返していたら、お金は貯まりません。
それを防ぐために、給料収入とアルバイト収入の口座を分けることをおすすめします。アルバイト収入の口座は貯蓄積み立て用として一切使わず、毎日の生活費その他はメインの給料収入の口座から支出する、そのくらいの工夫を考えるべきです。
もし資産形成を始めるのなら、さらに投資専用の口座を設けておくといいでしょう。予想外の支出が生じることがあるので、一定額は常に確保しておく必要があるからです。
また、先にも述べたように、遊びや趣味から生じる支払いは、現金ではなくクレジットカードだけにする、あるいは、キャッシュレスの引き落としにしましょう。何より使途不明金の支出をなくすことが大切です。私も些細な支出が積み重なって、大きい金額になっていることに気づきました。
いずれにしても、まずお金の流れを「見える化」して、現在の自分自身の収入、支出、納税額などをきちんと把握し、無駄な支出をなくすことが、資産形成を始める第一歩だということです。