
株式投資、FX、不動産投資など、さまざまな投資を自ら実践してきた医師が語る、不透明な時代を生き抜くためのお金の知識。本連載は、現役の医師で、大見医院院長の大見貴秀氏の書籍『失敗から学び続けた、資産家ドクターの投資術』(クロスメディア・パブリッシング)より一部を抜粋し、医師に最も適している資産形成法を教えます。※「医師×お金」の総特集。GGO For Doctorはコチラ
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きっかけは体調を崩して将来不安になったから
私が資産形成を始めたのは、自分が体調を崩したことによる将来の不安を覚えたことと、フリーランスになったときに税金の納め方が大きく変化したことがきっかけです。
もともと勤務医のときから、税金を引かれたあとに手元に残るお金を考えると働く時間の割に合うのか、と疑問を抱いていました。ただ勤務医のときは、所得税や住民税は源泉徴収されて病院側で計算してくれるため、そこまで気になりませんでした。しかし、フリーランスで働く場合、所得税は控除されますが、住民税は控除されません。その納税の変化から、投資の方法を調べるとともに、日本の税制についても勉強し始めました。
住民税は前年度の収入に応じて、例年6月に納付の連絡がきます。医師は高収入であるため住民税も高くなり、しかも自分で4期(6月末、8月末、10月末、翌1月末)に分割して払う必要があるため、負担も大きくなります。
また、複数の病院に勤務するフリーランス医師の頭を悩ませるのが、確定申告です。フリーランスでも、所得税自体は月々の給料から源泉徴収されますが、複数の事業所で就業している場合、年末に確定申告をしなければならず、所得税の納付に不足があれば改めて納税する必要も出てきます。負担の大きさはあまり変わりませんが、「万が一給与を使い切ってしまったら納税ができなくなる」という一抹の不安をどこかで抱いていました。
所得税に関していえば、日本の所得税は累進課税制度を採用しているため、年収が高くなればなるほど税額が高くなります。たとえば、課税所得額が900万円を超え1800万円以下ならば税率は33%、1800万円を超え4000万円以下ならば税率40%、4000万円以上は税率45%、といった具合です。