株式投資、FX、不動産投資など、さまざまな投資を自ら実践してきた医師が語る、不透明な時代を生き抜くためのお金の知識。本連載は、現役の医師で、大見医院院長の大見貴秀氏の書籍『失敗から学び続けた、資産家ドクターの投資術』(クロスメディア・パブリッシング)より一部を抜粋し、医師に最も適している資産形成法を教えます。※「医師×お金」の総特集。GGO For Doctorはコチラ

独立開業など、将来に備えていくら必要なのか

医者としていずれは独立開業したい、と考えておられる勤務医の方も多いことでしょう。

 

そうであるなら、なおさら資産形成を考えなければいけません。なぜなら、独立開業するための資金はおおよそ1億円程度必要だといわれているからです。

 

私はたまたま父のクリニックを継承したので、そこまで経費はかかりませんでした。しかし、ゼロから開業を目指すとなると、準備がかなり大変です。

独立開業には1億円程度の資金が必要になる。
独立開業には1億円程度の資金が必要になる。

まずは、どこで開業するか場所選びから始まります。いま勤務している病院の近くにするか、自分が住んでいる地域にするか、それとも医者の少ない地方の街にするか。

 

次は、テナントとして入るビル探しです。開業医として独立した一軒の建物を持つことは多くの資金が必要になりますので、難しい方が多いかと思います。そのため、どこかのビルのテナントとして入ることになります。賃貸料がいくらかかるかはもちろん、部屋の大きさや周囲の環境など、自分の希望する条件に合ったビルを見つけるのは苦労します。

 

 

また、場所が決まったあともビルのテナント料だけでなく、医療設備のリース代、スタッフの人件費なども開業資金の中に見込んでおかなくてはいけません。周囲の話を聞いていると、独立開業を目指すとやる気満々で意気込んでいた勤務医の方でも、開業までにいたるこうした面倒な手続きや資金の実態を知ると、途中であきらめてしまう人が少なくないようです。自分のやりたい医療をどうしても実現したいという強い志と信念がなければ、独立開業は難しいといえるのかもしれません。

 

さらに、独立開業に限らず、リタイア後の生活に備えるためなど、将来の自分にいくら必要なのか、目標を具体的に定めて資産形成を開始することが大切です。人生100年といわれる時代、給与収入がなくなったあとの老後の生活資金を確保するためにも、若いうちからその準備をしておいたほうがいいと思います。

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失敗から学び続けた、資産家ドクターの投資術

失敗から学び続けた、資産家ドクターの投資術

大見 貴秀[著] 植田 幸[監修]

クロスメディア・パブリッシング(インプレス)

【試行錯誤しながら投資をしてきたドクターが語る、医師に最も適している資産形成とは】 常に患者さんに向き合い続ける医師は、激務・長時間労働が当たり前の世界。 ストレス解消のために散財を続けた結果、全く貯蓄がない…

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