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多摩地域随一の繁華街。駅チカでも家賃が安いが…
「町田」駅周辺の家賃水準をみていきましょう。駅から徒歩10分圏内の1Kの平均家賃は5.18万円、11分を超えると4.12万円です（図表1）。一方同条件の町田市の平均家賃は、駅10分圏内で4.64万円、11分を超えると3.6万円。「町田」駅周辺は、市内でも家賃水準の高いエリアとなっています。
会調べ（5月13日時点）
※単位は万円
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」によると、都内勤務の男性会社員の平均月給は、25～29歳で27.5万円、30～34歳で34.1万円です（図表2）。企業規模によって平均給与は異なりますが、そこから住民税や所得税などを差し引いた手取り額の1/3以内を適正家賃と考えると、都内勤務20代後半は6.9万円、都内勤務30代前半は8.5万円です。
※10名以上の企業対象
※数値は所定内給与額
※単位は万円
「町田」周辺は20代の会社員でも適正家賃内で家を探せるエリアです。町田は、多くの大学が位置する文教都市という側面もあり、単身者向けの物件が豊富。実際に大手ポータルサイトで検索すると、駅10分以内の駅チカで多くの適正家賃内の物件を見つけることができます。
次に交通の利便性をみてみましょう。「町田」から「新宿」へは小田急線快速急行利用で38分。小田急小田原線は「代々木上原」で東京メトロ千代田線に乗り入れ「表参道」39分、「大手町」54分と、都心にもスムーズにアクセスできます。さらにJR横浜線を利用すれば「横浜」にも36分。町田は、東京と横浜、双方向にアクセスできるのが、魅力のひとつだといえます（所要時間は「町田」駅を平日8時に出発した場合の目安）。
問題は満員電車。小田急線はダイヤ改正により、「新宿」までの所要時間が大幅に短縮。しかし快速急行をはじめ、速達列車に乗客が集中することになり、電車によっては以前よりもひどく混雑するようになったという声も。また横浜線の混雑率も170％程度。最も混雑する小田急線ほどではないにしろ、結構な圧迫感を覚えます。満員電車を避けるのであれば、時差出勤をするなど、工夫が必要です。
生活利便性をみていきましょう。駅周辺には多くの商業ビルが林立するほか、「西友」や「東急ストア」、「ダイエー」など、日常を支えてくれるスーパーも豊富。大手ドラッグストアチェーンも数多く出店しているので、駅周辺ですべての最寄り品が手に入ります。さらに家電やインテリアなどの量販店のほか、百貨店には有名ブランドも入っているので、町田で買えないものはないといっても、過言ではないでしょう。
また「町田」は飲食スポットも豊富です。ファストフードやファミレス、牛丼店や定食店など、単身者でも入りやすいお馴染みのチェーン店が集積するほか、町田だけで展開する有名店も点在。外食がメインの人でも困ることはありません。さらに大型商業施設には飲食フロアがあるほか、百貨店には、いわゆる「デパ地下」が展開されているので、中食派の人も充実した食生活を送ることができます。
そんな町田ですが、前述の通り、2000年代に治安の悪化が顕著でしたが、近年では治安の改善がされています。しかし駅周辺は繁華街なので治安は良いとはいえません。特に飲食店や風俗店が集積する「原町田」の犯罪件数は、町田市内でも突出しています。
2019年、市全域で発生した犯罪、2703件に対し、原町田で起きた犯罪は551件。5件に1件はこのエリアで起きている計算です。原町田の犯罪件数は歌舞伎町の4～5割程度で、まさしく「西の歌舞伎町」にふさわしい状況です。内訳をみると、原町田では自転車窃盗などの軽犯罪が多く、歌舞伎町は凶悪犯が多いという違いがあり、粗暴犯の数は歌舞伎町の1/10。これを多いとみるか、少ないとみるかは人それぞれですが、落ち着いた生活を望むのであれば、避けたほうがいいエリアだといえるでしょう（犯罪件数は警視庁調べ）。
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