年間約130万人の方が亡くなり、このうち相続税の課税対象になるのは1/10といわれています。しかし課税対象であろうが、なかろうが、1年で130万通りの相続が発生し、多くのトラブルが生じています。当事者にならないためには、実際のトラブル事例から対策を学ぶことが肝心です。今回は、相続人の父が遺した貯金通帳にまつわるトラブルを、円満相続税理士法人の橘慶太税理士に解説いただきました。

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そんなAさんは、30歳のときに独立します。会社からは何度も引き留めにあったそうです。「ちょうど、母が亡くなったんです。苦労をかけた分、親孝行はできたかなと。だからこれから先は、自分のしたかったことをやろうと思ったんです」とAさん。自分でビジネスを起こすことは、長年の夢でした。

 

ちょうどそのころ、Aさんは人生の伴侶をえます。そして2男1女(長男、次男、長女)にも恵まれました。会社も家庭も、順風満帆なAさん。長男はやがてAさんの跡取りとして、Aさんの会社に入社。長男もAさんに似て、真面目で実直な性格で、入社から数年後にはAさんをサポートする右腕的存在になりました。

 

「長男は、私なんかよりもずっと優秀で。安心して会社を任せることができますよ」

 

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