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「怒る」と「叱る」は違うと理解しよう
子どもが思い通りにならないとき、親の心には「怒り」の感情がわいてきます。「怒り」の感情は、誰にでもあるものですから悪いことではありません。
ただし、その感情をそのままお子さんにぶつけてしまうと、「怒る」ことになります。今回は「怒る」と「叱る」の違いと、区別の仕方を学んでいきましょう。
◆レッスン1:『「怒る」は、自分の感情。「叱る」は、自分の行動』
「怒り」をぶつけられたお子さんはどうなるでしょうか? 自分の気持ちを外に出せる子は反抗し、反抗できない子は、内に向けて委縮したりします。
また、怒りをぶつけたお母さまも感情にのみこまれ、イライラし、ついまた怒ってしまうという悪循環なのです。
「叱る」は、相手を思いやっての自分の行動です。
子どもは、社会の知らないルールがたくさんあります。ですから、人に迷惑をかけたときや危険なとき、冷静に行動し、叱るのです。
◆レッスン2:『「怒る」は、あなたメッセージ。「叱る」は、わたしメッセージ』
怒るときは「あなたが○○だから…」と、あなたが主語のあなたメッセージになります。このようなあなたメッセージは、相手への否定になりますので、自尊感情を傷つけてしまうことがあります。
ですから、叱るときは、冷静に第一感情で、「わたしメッセージ」で叱ってくださるとよいでしょう。
道路に飛び出そうとしたら、「危ない!」と、叱った後に「おかあさんは、○○ちゃんが車にはねられるのではないかと心配したよ」と、“わたしは”を主語にして、自分の感情を、子どもの目線に下がり冷静に叱るのです。
そうすると、お子さんに「お母さんは僕のこと心配している」という気持ちが伝わり、行動が変わるきっかけになるのです。
正しい叱り方を身につけていきたい
レッスン3:『「怒る」をガマンすると噴火してしまう』
怒りの気持ちを我慢してフタをすると、いつか噴火してしまいます。
怒りレベルはどのようにして上がっていくのでしょうか? “0~+5段階”にわけてみてみましょう。
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最初は、優しく「やめようね。」(怒りレベル0)と言っているのですが、徐々に「やめなさいと言っているでしょ!」(怒りレベル+3)と、お母様の言い方もだんだんきつくなり、そして最後には「何回言ったらわかるの?!」(怒レベル+5)と、爆発してしまうのです。
それならば、噴火する前に、怒りレベルが低いうちから、キチンと叱るのです。
「止まって!狭いところで走ると、ぶつかって怪我をすることがあるの。小さい子に大けがをさせてしまうこともあるから本当に危ないの。と、しっかりと叱るのです。
レッスン4:『プラスのイメージで叱る』
「あなたが何度言ってもわからない」と、叱られて育った子どもの自分への自己イメージを考えてみましょう。
それは、「ぼくは、何度言ってもわからない子」となってしまうのです。
あまり心配なさらず、「この子は、無限の可能性を持った素晴らしい子」と、信じてください。
そうすると、うまくいかないときは「きょうは、たまたまできなかったのね」「いつかできるようになるよ!」と、言葉が変わってきます。
いかがでしょうか? 怒りに任せて怒ることは、子どもにとっても、お母さまにとっても辛いことです。正しい叱り方を身につけていきたいですね。
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