子どもは本来、学ぶことが大好きです。好奇心旺盛な幼児期に、適切な教育を受けさせることが重要となります。本連載では、25年前から幼児教育に取り組んでいる株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が、子どもに「学ぶことの楽しさ」を教える方法を解説します。本記事では、「本の読み聞かせ」の効果について見ていきます。

読み聞かせの重要性について

本の読み聞かせについては、幼児教育でも発達心理学でもその効果が解明されてきています。

 

実は、「本の読み聞かせ」に関する調査研究では、幼児期に読み聞かせをしてもらっていた子は、学校での成績が良い傾向があることや、さらに成人した後も、全般的に成功している傾向がみられたというのです。

 

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◆「本の読み聞かせ」で得られる効果6つ

 

本の読み聞かせで脳が発達すると言われますが、では、具体的にどのような効果があるのかご紹介しましょう。

 

①ボキャブラリーが増える

 

言うまでもありませんね。いろいろな表現や言葉に触れることができますから、ボキャブラリーは飛躍的に増えます。

 

②考える力が育つ

 

絵を追いながらストーリーを理解しようとすることで文脈を理解する力、考える力も育ちます。

 

③言葉に対する理解力が高まる

 

いろいろな場面で喜怒哀楽を伴って発せられる言葉について、その言葉がどのような意味を持つのか、本質を理解する力が高まります。

 

④想像力や創造力が育まれる

 

話の展開を自分なりに想像したり、創造したりする能力も身に付きます。

 

⑤表現力が高まる

 

絵本には普段の生活では使わないようなたくさんの言葉、表現が出てきます。

 

これらを知ることによって、自分の気持ちを発信するときにより多くの言葉の選択肢の中から伝えられるようになるため、表現力が高まります。

 

⑥コミュニケーション能力が高まる

 

表現力がつくと、相手に自分の伝えたいことが正しく伝わるようになります。また、相手の言うことを正しく理解できるようになりますから、コミュニケーション能力が身に付きます。

 

この研究結果でも「脳がどれだけ発達するかは、幼児期に決まる」と言われています。この間にできるだけたくさんの本の読み聞かせをしてあげましょう。

 

できるだけたくさんの本の読み聞かせをしてあげる
できるだけたくさんの本の読み聞かせをしてあげる

愛情を与え、優しい子どもに育てる

絵本の「読み聞かせ」はボキャブラリーや表現力などの能力を高めるだけでなく、豊かな感情を育てます。

 

大好きな人のお膝に座り、優しい声で楽しいお話を読んでもらえるのが絵本の読み聞かせの醍醐味です。

 

子どもの想像力や豊かな感受性を育てるのにうってつけですので、ぜひとも積極的に、できるだけたくさん読んであげましょう。

 

絵のきれいな本を目の前に開いて、ママに優しく見守られながら、柔らかな声で語りかけられる読み聞かせタイムは子どもにとって至福の時です。

 

お母さんの優しい声は、子どもの心を穏やかにし、楽しい気分にさせ、豊かな情緒が育つようになります。

 

 

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    本連載は、株式会社コペルが運営するウェブサイト「コペル」の記事を転載・再編集したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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