子どもに文字書きを教えるときに気をつけたい親の姿勢
鉛筆をスラスラと動かすのには、力加減が必要です。子どもは力を入れすぎたり、力が足りなかったりして、書くスピードを加減することが難しいのです。
そのため、いきなり鉛筆を持ってひらがなを書かせても、弱々しいガタガタした線になったり、力を入れ過ぎて、緩やかに曲線を書くことができず、うまくいきません。
では、親は、どのように子どもの練習を見守り、支えるべきでしょうか?
今回は、進めるときの親が気をつけたいポイントをお伝えします。
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①同じことを繰り返す
幼児期の脳の特徴として、子どもは繰り返しが大好きです。そして、繰り返し見たものは、脳にインプットされ、自然に身につきます。ですから、書きの取り組みも繰り返しおこなっていくことが大事です。
とはいえ、子どもは飽きやすいのも特徴です。10分もすれば他のことに興味がいくでしょう。長時間の無理強いを避け、やりたがらない日はお母様が書いてあげてもいいのです。
パターン認識され、正しい書き順がインプットされると同時に、親自身が楽しそうに書くと「書くことは楽しいこと!」という感情が一緒にインプットされるでしょう。
②隣で見守る
子どもは何かするとき、お母様がいてくれるだけで安心感が生まれ、やる気がアップします。少しの時間でいいので、子どもの隣に座って、見守ってあげることが大切なのです。
なかなか書けないと、イライラして「早くしなさい!」など急がしてしまうこともあるでしょう。
しかし、できるようになるには時間が必要なのです。だんだんできるようになりますので、一緒に書いてあげるなどの方法で楽しく続けましょう。
やる気を育てるには「ほめ言葉」が一番
③ほめる
子どものやる気を育てるには、お母様のほめ言葉が一番です。
「きょうも、書く練習するんだね!」と、まずは取り組むことをほめましょう。そして「だんだん筆圧が強くなってきたね」「このカーブかっこいいね!」など、具体的にほめましょう。
お母様が積極的にほめる点を探すと、子どものやる気はさらにアップします。
④書くことを楽しむ
お母様やお友達とのお手紙交換は、お子さんにとってとても楽しいことです。お母様からもお手紙を出してみましょう。
また、お祖父ちゃんやお祖母ちゃんにお手紙を書かせるなどして、丁寧に書くきっかけを与えてあげるのもよいでしょう。
自分が書いたお手紙が相手に読めるように、丁寧に書く意識を持ってくれると嬉しいですね。
とはいえ、本当にきれいに書けるようになるのは小学校の高学年から中学生くらいでしょう。
「字が汚い!」「書き順が違う!」など、言いたくなるときもありますが、大切なのは子どものやる気を失わせないことです。
声かけは「この字は、もっときれいに書けるよね!」「この書き方のほうがかっこいいよ!」というように、やる気を失わせないその子にあった声かけの方法を心がけましょう。
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