何かを「書く」ということから始める
鉛筆をスラスラと動かすのには、力加減が必要です。子どもは力を入れすぎたり、力が足りなかったりして、書くスピードを加減することが難しいのです。
そのため、いきなり鉛筆を持ってひらがなを書かせても、弱々しいガタガタした線になったり、力を入れ過ぎて、緩やかに曲線を書くことができず、うまくいきません。
今回は、文字書きを進めていくコツをご紹介します。
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レッスン①運筆力を養う
まずは、何でもいいので「書く」ということを始めましょう。
道具は、スタートはクレヨンから始め、太くて短い鉛筆に移していきます。クレヨンは、握りやすく滑りがいいので使いやすく、小さなお子さんが使うのに無理がありません。
お絵かきや迷路で遊んでいると、自然に書くことに慣れ、運筆力が育っていきます。
ひらがなの文字は、直線、曲線などの線からできています。絵を描く、線を書くということは、文字を書くためのはじめのステップになるのです。
生活のなかでも意識して「巧緻性」を育てる
レッスン②巧緻性を育てる
鉛筆をスラスラと動かすのには、巧緻性が必要です。巧緻性とは、手先の器用さや、巧みに指先を使う能力のことで、幼児期の脳の発達に大きな影響を与えます。
幼児が文字を書くということは、大人が利き手ではないほうの手で文字を書くような感じなのです。
段々慣れていきますが、小さい時から手先のトレーニングをしていくとよいでしょう。ひも通し、飛行機飛ばし、おりがみ、工作は、巧緻性を育てる子どもの大好きな取り組みです。
また、玉ねぎの皮をむいたり、豆をむいたり、つまんだり、といったお手伝いのなかでも育てることができます。生活のなかでも意識して、巧緻性を育てましょう。
レッスン③なぞり書きで正しい書き方を教える
大人のように、お手本を見ながら書くのは、幼児には向いていません。
逆に、なぞり書きは、文字のバランスや全体像をイメージでとらえることができるので、子どもの脳に適しているのです。
「あ」から始めるのではなく「し」「く」「つ」などの、なぞりやすい文字から始めると、子どもに無理がないでしょう。
一度間違った書き順で覚えてしまうと、直す必要がでてきます。ですから、癖がつく前のなぞり書きのときから、正しい書き順で書くことを教えましょう。
間違ったときには、お母様が正しい書き順で書いてあげます。お母様がお手本を見せてあげると、子どもはその動作を目で記憶するのです。
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