子どもは本来、学ぶことが大好きです。好奇心旺盛な幼児期に、適切な教育を受けさせることが重要となります。本連載では、25年前から幼児教育に取り組んでいる株式会社コペル・代表取締役の大坪信之氏が、子どもに「学ぶことの楽しさ」を教える方法を解説します。本記事では、イヤイヤ期の子どもの叱り方について見ていきます。

赤ちゃんは「ママ」と「自分」の区別がはっきりしない

◆イヤイヤ期とはどのような時期?

 

イヤイヤ期とは、どんな時期なのでしょう。

 

それは、「ママとは違う自分」いわゆる「自我」を育てる時期です。赤ちゃん時代は、「ママ」と「自分」の区別がはっきりしていません。

 

徐々に「ママ」や「自分」がいることに気が付き始め、1歳半~3歳ごろになると急激に自我が育ってきます。その「自分でやりたい」という欲求は抑えがたいほどで、これが自立の第一歩になります。

 

◆イヤイヤ期の子どもの受け止め方

 

イヤイヤ期の子どもの行動はとても理不尽ですから、善悪で考えるとイライラしてしまうご両親も多いことでしょう。

 

でも、これは「発達のための必要な過程だ」ということと、「いつまでも続かない」ということを、ぜひ心に留めておいてください。

 

では、そのような時期の子どもをどのように受け止め、叱っていくべきなのでしょうか?

 

この時期の子どもの感情は、激しく叱っても親の言葉は届きにくいものです。

 

「ダメなことはダメと教えなくていいの?」と、親も感情がエスカレートしてしまうこともあるかもしれませんので、叱るときのポイントを押さえておきましょう。

 

親の言葉が届きにくいイヤイヤ期の子ども
親の言葉が届きにくい「イヤイヤ期の子ども」

 

◆イヤイヤ期の子どもの叱り方

 

叱るときのポイントは3つです。

 

●1分以内で叱る

●行為を叱る

●人格を否定しない

 

お友達を叩いたら、叩いたことを叱りましょう。そのとき、怒る必要はありません。

 

「お友達を叩いたらダメよ」と、目を見て叱るのです。

 

また、叱るときの基準も3つあります。

 

●危険なことをしたとき

●人を傷つけることをしたとき

●社会のルールに反し、人に迷惑をかけたとき

 

この3つをしたときは、中途半端に止めるのではなく、きっぱりと「ダメ!」と叱りましょう。

 

駐車場で走ったり、お友達に危険が及んだりするときは、暴れてもしっかり抱きしめ「危ないよ!」と、叱りましょう。

 

これ以外では、親は負けてよし!です。

 

3歳を過ぎると少しずつ社会性がつき、4歳から5歳になれば、周囲に合わせて我慢もできるようになってきます。

 

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子どもは「親の後姿」から学んでいる

◆子どもは言ったことではなく、見たことで育つ

 

子育てをしていると、お箸の持ち方、食べ方、姿勢、言葉づかいなど、親としては気になり、注意したり指摘したくなるような子どもの行動はたくさんありますね。

 

そのたびに教えるのは大変ですが、知らないことは伝えないとわかりませんので、やはり言葉で伝えることは大切なことです。

 

しかし、伝えてもなかなかできないと、イライラしてしまうことがあるのではないでしょうか?

 

そのようなときの子どもとの向き合い方、考え方について、お伝えしていきたいと思います。

 

◆子どもは親を見て育つ

 

そんなとき、いつもお伝えしていることは「子どもは親御さんの後姿から学んでいますから、親御さん自身が気を付けていらっしゃれば、子どもは自然にできるようになりますよ」ということです。

 

子どもと一緒に成長するって素敵なことですね。また、子どもは親からだけではなく、体験から学ぶこともたくさんあります。

 

宿題をあとからすることにしたわが子は、ご飯を食べたら眠くなり、宿題が間に合わないこともありました。

 

でも、そんな体験から失敗した時の対応の仕方を学んできました。

 

◆小さい失敗をすることで学ぶ

 

けんかもそうですよね。

 

つい「危ない! やめなさい!」と言ってしまいますが、小さいときに痛さを味わった子は、大きくなったとき相手の痛さが分かり「やってはいけないこと」を知る子に育つのではないでしょうか。

 

小さいときの失敗は、大きくなってからの失敗に比べると小さいですね。ぜひ、小さいときにたくさんの経験をさせてあげてくださいね。

 

 

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    本連載は、株式会社コペルが運営するウェブサイト「コペル」の記事を転載・再編集したものです。最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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