商品プロモーションの成否は「口コミ」に左右される
口コミが集患(集客)において威力を発揮することを、私は歯科医院の経営ですでに実感していました。一度、医院に来て「ここはよい」と思った患者さんは、自分が通院する(リピーターになる)のはもちろん、ご家族も同じ医院につれてきてくれます。それだけでなく「ママ友」ネットワークの口コミで評判を聞いた女性やそのご家族も、次々と医院にやってくるのです。
かつて口コミといえば、知人との会話や井戸端会議などのような「閉ざされた空間」でのコミュニケーションを意味しました。しかし現在では、口コミの舞台は井戸端に限らず、SNSなどを通じた開放空間に広がっています。
私たちのような商品のプロモーションの成否は、マスメディア以上にその「口コミ」が大きく左右するのでしょう。現在のネット社会では、情報の相対的価値が変わってきています。
テレビやラジオのCMが、依然として重要な宣伝広告手段であることは変わらないと思います。特に大手企業にとっては、自社のイメージを形成するブランディング戦略上、マスメディアは欠かせない媒体でしょう。
しかし、大手企業のプロモーションも、ネット上のホームページなどと連動して、メディアミックス化と言われるような変化が見られます。今後、マスメディアと、SNSなどのネット上の媒体は、それぞれの特徴に応じて使い分けられる傾向が強まっていくのでしょう。
マスメディアとネット、両者のどちらがビジネスにより適した媒体になるかも、お客様のライフスタイルしだいだと思います。
例えば、ユーチューブなどに親しんでいる人たちだと、大金を投じて演出されているテレビCMより、手作りの動画などに信頼を寄せる傾向があるようです。これも、口コミに対するのと似た親近感があるからかもしれません。