信頼性・安定性が高く、優良な融資先とされている
不動産投資であれば誰でも融資が受けられるというわけではありません。銀行が融資承認を出すか否かは、その人の属性次第です。
所得が高い方ほど有利なのはいうまでもありません。しかし同じ高所得の人でも、その人の属性、つまり従業員なのか経営者なのか、どんな職業なのかで銀行の評価は変わってきます。
一例をあげると、中小企業の社長の場合より、一部上場など大手企業のサラリーマンの方が信用力が高く融資を受けやすいといえます。中小企業の社長の場合は、会社の業績によって所得が左右されますし、万一会社が倒産した場合も個人保証で会社と一蓮托生であることが多く、債権回収が困難になると危惧されるからです。
医師の場合は、医師国家資格という信頼性・安定性の高い資格があるため、何かあっても他の病院への再就職も容易で一定水準の所得をキープしやすいと考えられます。そのため銀行からは、破綻リスクの低い、優良な融資先とみなされています。
医師なら「年収の20倍前後」の融資が受けられる場合も
高所得の会社員と比較した場合も同様で、外資系の年収2000万円のサラリーマンよりも年収1000万円の医師のほうが銀行評価は高いのです。これも、単に現時点での年収だけではなく、その人が継続的・安定的に高収入が得られるか、債権回収が確実に行えるかで融資判断がなされるからです。
個人でアパートローンを借りる場合、融資額が年収の10倍程度を超えると、それ以上の借り入れは難しくなります。年収1000万円の会社員であれば1億円、2000万円であれば2億円程度が限度額となる計算です。しかし医師であれば、金融機関にもよりますが、20倍前後の融資が受けられる可能性も十分にあります。その点でも、医師という職業は不動産投資と非常に相性がいいといえます。