安定したインカムゲインによる資産作りが可能
前回の続きです。
② 安定した家賃収入が得られる
株やFXは、上がる(あるいは下がる)と予測した方向に動いた額が利益になる、差益(キャピタルゲイン)を狙う投資です。一方、不動産投資はどうでしょうか。不動産投資の場合は、毎月の家賃収入(インカムゲイン)という収入を安定的に得ることを目的としています。つまり不動産投資とは、低利で融資を受けて購入し、安定したインカムゲイン(入居者の家賃)でローンを返済し、資産を築いていく投資だということです。
加えて、相場の動向次第では、購入価格より高く売却することで得られる差益も期待できます。アベノミクス以降の土地価格の高騰により、それ以前から不動産投資をスタートしていた方のなかには、売却によって大きな利益を手にした人もいます。
しかし、私は不動産投資はあくまでも毎月の家賃、インカムゲインを狙うものであり、キャピタルゲインは「高く売れたらラッキー」程度の、副次的収益だと考えています。インカムゲイン狙いの投資の場合、もし今後、不動産価格が下落する局面があっても、家賃でローン返済が進んでいくため、長いスパンで運用していけば破綻するリスクは非常に低いのです。
ほとんど手をかけなくても「定額収入」が得られる
また、家賃収入は毎月一定で、変動が少ないというのも魅力です。不動産価格はバブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災など、景気動向や大災害の発生などに大きな影響を受けてきました。特にバブル崩壊後は、不動産価格は大暴落し、ピーク時の2分の1、3分の1になった物件も少なくありません。しかし不動産価格の値下がりに比べて、家賃の値下がりはごく緩やかでした。これは住居の賃貸借契約が通常、2年契約であることも影響しているでしょう。
いずれにせよ、一度契約すれば数年単位で、毎月、ほとんど手をかけなくても定額収入が得られる投資というのは、不動産投資以外にはちょっと思いつきません。