「30年物の米国ゼロクーポン債」・・・購入時のポイントは?

今回は、「30年物の米国ゼロクーポン債」の購入方法と留意点について解説します。※本連載では、株式会社ゴールドハーツ代表・ファイナンシャルプランナーの杉山暢達氏の著書、『証券会社がひた隠す米国債投資法』(ベストセラーズ)より一部を抜粋し、米国債投資の具体的な方法について解説していきます。

米国債の購入は「期間が最長」のものを確認し、検討

この連載では30年物の米国ゼロクーポン債をお勧めしていますが、証券会社によっては、必ずしも用意しているとは限りません。世界中で販売されている米国債を、すべての証券会社が保有しているわけではないためです。

 

例えば前述の野村證券の場合であれば、28年4カ月物が最長となっています(2017年10月時点)。どこの証券会社で米国債を購入するにしても、期間が最長のものを確認したうえで、検討した方がいいでしょう。

 

目安としては、最大で30年物があるということ。そして、その多くはぴったり30年というわけではないため、注意してください。いずれにしても、満期日さえきちんと確認しておけば、もらいそびれることはありません。

30年物米国ゼロクーポン債は元本割れリスクもほぼなし

注文自体も、担当者に電話するだけで完了します。購入時の単価や利回りについても、電話で確認しておくと便利です。もちろん、証券会社によってはインターネット上でも確認できます。

 

30年物米国ゼロクーポン債であれば、元本割れのリスクもほぼありません。万が一、アメリカが破綻しそうなときは、むしろ世界中の国々が危機になっていることでしょう。そのような地球規模での危機的事態を想定する必要はないと思っています。

 

米国債投資によって30年後の生活を固めておく。きちんと継続していけば、30年後の生活がきっと楽しみになるはずです。

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    株式会社ゴールドハーツ 代表取締役

    1967年生まれ。1989年京都大学法学部卒。同年ゴールドマンサックス証券会社東京支店入社(新卒)、債券営業部配属。勤続16年の全てをマーケット部門で過ごす。キャリアの中心は国内外の金利を扱う債券部門であり、長期運用資金を扱う生命保険・損害保険会社はじめ中央・地方の銀行、公的金融機関等の機関投資家との間で、内外の国債、社債等、債券関連商品全般の売買に従事する。2000年マネージングディレクター債券営業部長。2002年マネージングディレクター株式・債券営業統括部長。2005年ゴールドマンサックス退職、同時に金融業界を引退。現在、株式会社ゴールドハーツ代表取締役。

    著者紹介

    連載ストレスフリーの運用商品「米国債」の秘密

    本連載は、杉山暢達氏の著書『証券会社がひた隠す米国債投資法』(ベストセラーズ)から一部を抜粋したものです。掲載している情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自分の判断で行ってください。本連載を利用したことによるいかなる損害などについても、著者、出版社および幻冬舎グループはその責を負いません。

    証券会社がひた隠す米国債投資法

    証券会社がひた隠す米国債投資法

    杉山 暢達

    ベストセラーズ

    「え? 米国債なんて聞いたこともない」そう言われる人も多いでしょう。それもそのはず、証券会社にとって、自社にメリットをもたらさない「米国債」という商品を広告、宣伝することは、ありませんでした。結局、証券会社が売…

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