前回は、多くの企業で見られる、「研修ありき」の人材教育の問題点を取り上げました。今回は、社員のパフォーマンスが伸び悩む原因を、分類・分析する方法を紹介します。

社員が伸び悩む原因を「7つのカテゴリー」に分類

前回の続きです。

 

では、具体的にどのように問題の深掘りをすればよいのでしょうか。社員のパフォーマンスが伸び悩む原因の分析にはさまざまな方法がありますが、ここでは7つのカテゴリーに分類する方法をご紹介します(図表1)。

 

[図表1]パフォーマンスギャップ

 

7つのカテゴリーは、以下のとおりです。

 

 ①組織構造・制度・システム

 ②インフラ・備品・ツール

 ③外的な動機づけ

 ④コーチング・メンタリング

 ⑤知識・スキル

 ⑥資質・パーソナリティ

 ⑦その他

対症療法的な研修より、自社の根本的な原因把握を

これらの具体的な内容は図表2のとおりです。

 

[図表2]社員のパフォーマンスが伸び悩む原因の分類

 

●ワーク

自社の組織や自分を含めた人材を思い浮かべて、「対象となる人材のパフォーマンスギャップ」を7つの原因カテゴリーに分類してみましょう。どんな職場であっても、各項目あたり最低1つくらいはあると思います。整理してみてください。

 

一般的に、パフォーマンスギャップの原因は、個人の問題が20%、組織の問題が80%といわれています。

 

当然ながら、会社によって原因は異なりますが、この7項目のカテゴリーで切り分けると比較的整理がしやすくなります。対症療法的に研修を用いるのではなく、自社の根本的な原因をまずは把握していきましょう。

魔法の人材教育

魔法の人材教育

森田 晃子

幻冬舎メディアコンサルティング

社員が思うように育たない――そう嘆く人材教育担当者の声をしばしば耳にします。たとえば、多くの企業では階層別研修などの「企業内研修」を実施していますが、これらの研修は厳密な効果測定が難しいうえに、受講者からは「知…

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