
『これが長期投資の王道だ』

澤上 篤人
出版社名:明日香出版社
発行年月:2017年8月
長期投資の第一人者が「本物の株式投資」実践法、その全てを初公開!
構想に8年をかけた「長期投資、実践の書」がついに完成。本書は、これまで踏み込んでこなかった長期投資の考え方から実践法まで、余すところなく解説。株式投資で成功したい人必読の1冊です。
著者は、日本に長期投資を持ち込み根づかせてきた長期投資のパイオニアです。そんな著者にも、これまでひとつだけできなかったことがあります。それが、「長期投資の実践法を1冊の本にまとめること」。なぜならそれは、1冊の本にならないほどの分量だったからです(本書の第2部、約130ページ)。それだけ長期投資の考え方と実践法に難しいことはないのです。
投資には難しい数式や理論が必要と考えがちです。しかし、長期投資に必要なことは、本書に書かれていることで十分と著者は言います。ただ、いざ実践しようと思うと、いくつもの難問にぶつかります。
そもそも長期投資とは何か? 株式を買ったらずっと保有すること。そう考えている人も多いかもしれません。でも、そうではありません。
本書で澤上氏は「結果として、短期の売りはいくらでもある」と言います。では、「長期投資」とは何を意味するのか? あるいはまた、なぜ長期投資が有利と言えるのか? 使用する具体的な投資指標は何か? ――そうした疑問にも真正面から向き合い、すべてを解説します。とりわけ、10章の「付加価値分析」の考え方は必読です。
ほとんどの投資家が追いかけるのは「お金」、そして「儲け」である。投資の本質とは、まったく別物だ。
これまでの株式投資の「常識」といえば、「儲かってなんぼ」といった考え方に端的に表れていたと言えます。著者は、まさにそうした考え方こそが、投資で儲からない理由であり、ひいてはマネーの暴走を招く元凶でもあると主張します。一方で、選択しないこと、ただ預貯金にお金を置いたままにしておくこともまた、マネーの暴走を招く要因になっています。
本書は、私たち一般生活者が株主になること、「選択者」の一人としてより自覚的になることの重要性を説きます。能動的に行動し、選択的に資金を投じることで、より良い社会を作ろうと呼び掛けます。その結果として、利益は自然とついてくる、と言います。
そういう意味で、本書は他と一線を画す投資本です。株式投資の成功法から、資本主義社会のしくみ、私たちの生き方までをも紐解きながら、社会に対して、どのように自らのお金を投じたら良いか、選択の道しるべを示しているからです。
もちろん、投資を実践する人が利益を享受するための「実践の書」でもあります。腰を据えた投資で成功したい人、真剣に投資を考えたい人には必読の1冊です。
掲載記事
[連載]難しい理論やテクニックは不要!株式「長期投資」の極意
- 【第1回】 マーケットで勝つために「高度な投資理論」など要らない理由 2017/10/13
- 【第2回】 習うより慣れろ!? 改めて認識したい「長期投資」の基本 2017/10/17
- 【第3回】 株式投資が「財産づくりの王様」と言われる理由 2017/10/20
- 【第4回】 デイトレーダー、機関投資家・・・株式市場参加者の特徴とは? 2017/10/24
- 【第5回】 長期投資では「企業の短期利益予想」が無視できる理由 2017/10/27
- 【第6回】 「四半期決算」を意識し始めた機関投資家・・・その理由とは? 2017/10/31
- 【第7回】 「資金運用」と「本格的な投資運用」の決定的な違いとは? 2017/11/07
- 【第8回】 巨額資金を持つ機関投資家・・・長期投資家の脅威になるか? 2017/11/10
- 【第9回】 世界人口が増え続ける現代、なぜ「長期投資」が有利なのか? 2017/11/14
- 【第10回】 なぜ個人投資家は「株の短期投資」で収益を上げられないのか? 2017/11/17
- 【第11回】 長期投資を成功に導く「のんびり待つ」という姿勢 2017/11/21
- 【第12回】 長期投資は「順張り投資」「逆張り投資」のどちらが良いのか? 2017/11/24
- 【第13回】 長期投資で銘柄を保有する期間は実際どれくらいなのか? 2017/11/28
- 【第14回】 長期投資家が大切にする「購入」と「売却」のリズムとは? 2017/12/01
- 【最終回】 株式投資における「長期投資」の最大の強みとは? 2017/12/05
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