投資は習うより「実践すること」が大事
日本では少子高齢化が世界最速のスピードで進んでおり、経済もどんどん成熟化を深めている。年金も当てにならない度合いを増している。これまでのような預貯金中心の財産づくりでは、とても間に合わない。
そういった認識が社会全般に広がっている。中高年層はもちろんのこと、若い人たちの間でも、投資しておいた方が賢いと考えるのが一般的となっている。
人生このかた預貯金しかしたことのない人たちが、これからは否応なしに長期投資に踏み込んでいかざるを得なくなる。自分も頑張って働くが、自分のお金にも働いてもらうのだ。それが、成熟経済の定めである。
これまで預貯金しかしたことのない人たちが、投資を前向きに考えざるを得なくなってきた。だからといって、難しい投資の勉強などしなくてもよい。ゆっくりと本格的な長期投資に踏み込んでいけばいいだけのこと。
勉強というよりは、慣れてしまうのが一番。やっているうちに、「なんだ、長期投資って簡単じゃない」とわかってくる。
投資の基本は「安く買って高く売る」に尽きる
投資は、安く買って高く売るに尽きる。自分がよくわかる企業の株式が、相場暴落時などで大きく売られたら、さっさと買っておくだけでいい。
そのうち経済情勢や投資環境が良くなってくれば、株価もどんどん上昇していく。安い間に買っておいたから、どこで売っても投資リターンとなる。実に簡単なことと思えないか? 投資なんて、それだけのことである。なにも難しいことはない。
そうはいうものの、投資の基本だけは押さえておいた方がいい。とりわけ、長期投資家が株式投資するにあたって身につけておきたいことは、いくつかある。それらは、より骨太に、よりどっしりと長期投資していく上で、大きな力となってくれるはず。さあ、一歩ずつ長期投資の実践に入っていこう。