「店内を覗くお客様」を無視するスタッフがいないか?
<カジュアルなお寿司屋さんのエピソード①>
入店したい気持ちもあるけれど、入っていくにはやはり勇気が必要です。だから、ひとまず外から店内を覗いているお客様。そのお客様の存在に気づいていながらも、何も行動を起こさない寿司店スタッフは、相手の存在を無視しています。すなわち、お客様の存在を認識していないということになります。
本当に気がつかないのか、それとも、知っていながら気がつかないふりをしているのか。これはその店に入ろうか、今でないにしろ、後で来ようかと考えているお客様に対してはネガティブな印象以外の何物でもありません。
視線、表情で伝えることは決して難しいことではありません。「相手の存在を認識すること」そしてそれを相手に伝えること、これはホテル、旅館、レストラン、お店などすべての場所で大変重要なことになります。
「挨拶」は最高のファースト・インプレッション
相手の存在を認識することの最たるものが「挨拶」です。
本連載の第1回目でホテル、旅館、レストラン、お店などでお客様をお迎えする場面における挨拶の基本の基を学びました。ここからは、Acknowledge「認識する」を踏まえて、通常の挨拶を「世界基準のサービス」へと押し上げる「挨拶のスキル」「認識することの大切さ」を学び、おもてなしをさらに進化させようと思います。
気持ちのよい挨拶は「外国人のみならず、すべてのお客様に対する最高のファースト・インプレッション」であることは、言うまでもありません。
挨拶は出会いの第一歩。初めて出会うお客様であればなおさらのことですが、もう何回もお目にかかったお客様であっても、あなたの挨拶はあなた個人のみならず、あなたが属する職場の印象を左右するものであることをあらためて確認しましょう。