世界から人を呼ぶ施設と、これから完成する住宅
街の集客力を高める計画も進んでいます。ディズニーは2025年5月、ヤス島に世界で7番目のテーマパーク・リゾートを設けると発表しました。同社が挙げた理由の一つは、UAEから飛行機で約4時間の範囲に世界人口の約3分の1が暮らすこと。中東だけでなく、インド、アジア、欧州などからも人を呼び込む拠点を見据えています※18。
サディアット島では、グッゲンハイム・アブダビが2026年12月11日の開館を予定しています。観光や文化の目的地が増え、金融街には企業と働く人が集まる。その都市の変化を背景に、住宅事業を広げようとするブランドが増えています※19。
CBREは2025年末の段階で、2030年までに供給予定のアブダビのブランド住宅を、20件超のプロジェクト、2,700戸超と集計していました。いま発表が続く計画の多くも、実際に完成して街の景色や生活を変えるのはこれからです。ニュースとしての進出と、街としての充実の間には、まだ数年の時間があります※7。
ブランドの展開と、世界の買い手の増加が重なる。ドバイの成長過程で見られたその動きが、アブダビにも広がり始めていると筆者は見ています。各社が今後数年かけて計画を形にしていくことを考えると、いまの参入は一時的な話題にとどまらず、街の成長をさらに後押しする可能性があります。
筆者自身、アブダビの成長に可能性を感じ、3年前から現地でも弁護士登録をしています。約1年前には、アブダビの不動産仲介資格も取得しました。実際にアブダビの勢いを感じますし、現地の実務で得た知見も踏まえて今後も正確な情報をお伝えしていきます。最近は、JWマリオットとリッツ・カールトンの二つの計画について問い合わせが多く、世界のブランドの動きが、日本の投資家の関心にもつながり始めたことを感じます。
(2026年11月3日時点。円換算は1AED=43円の参考値。各計画・販売条件は今後変更される場合があります。)
【出典】
※1 Mubadala/TARAF/Kerzner One&Only提携発表
※2 SAAS Properties リッツ・カールトン発売発表
※4 Mandarin Oriental 本部によるアブダビ住宅進出発表
※6 Bvlgari Hotels & Resorts 公式配信発表
※7 CBRE UAE Branded Residences Report 2025
※8 Aldar ウォルドーフ・アストリア・レジデンス ヤス発売当日完売発表
※10 Knight Frank Dubai Residential Market Review Q2 2025
※11 Savills Branded Residences 2020
※12 Savills Branded Residences 2025/26
※13 Manchester City クラブ公式のOhana提携発表
※14 ADREC/Abu Dhabi Media Office 2026年上半期取引実績
※17 ADGM 2026年上半期実績
※18 The Walt Disney Company アブダビ進出公式発表
※19 Abu Dhabi Media Office グッゲンハイム開館前発表
森 和孝
Eminence Luxe(ドバイ不動産仲介会社)Founder/CEO
One Asia Lawyers 国際弁護士(UAE法、シンガポール外国法、日本法)
