(※写真はイメージです/PIXTA)

友人の結婚は喜ばしい出来事ですが、結婚式への出席にはまとまったお金が必要です。ご祝儀に加え、交通費や衣服代、場合によっては宿泊費もかかります。特に20代後半から30代にかけては、友人の結婚式が同じ時期に重なることもあるでしょう。毎月の収入で生活できていても、予定外の支出が続くと家計に余裕がなくなる場合があります。 ※本記事に掲載している事例は、プライバシー保護および情報の一般化のため、実際の相談事例をベースに一部の数値や設定を変更・再構成したモデルケースです。

「また結婚式か…」招待状を前に複雑な気持ちの29歳男性

都内の会社に勤める29歳の翔太さん(仮名)は、手取り月収約28万円の会社員です。

 

社会人になって7年目。仕事にも慣れ、給与は入社当初より増えました。しかし、貯蓄は思うように増えていません。

 

「同年代と比べて、特別給料が低いとは思わないんです。でも、毎月そんなに残らなくて」

 

翔太さんは都内の賃貸マンションで一人暮らしをしています。家賃は管理費込みで9万2,000円。食費は約5万円、光熱費と通信費で約2万円、日用品や衣服代、交際費などを合わせると、毎月の支出は23万~25万円ほどになります。

 

残ったお金は貯蓄に回すつもりですが、旅行や家電の買い替えなどがあると、ほとんど残らない月もあるそうです。

 

そんな翔太さんのもとに、大学時代の友人から結婚式の招待状が届きました。

 

「もちろん、おめでたいことだと思いました。仲のいい友達ですし、出席したい気持ちもあります」

 

ただ、翔太さんはすぐに返事ができませんでした。

 

実は、今年に入ってからすでに3回、友人の結婚式に出席していたのです。

 

いずれもご祝儀は3万円。さらに、二次会の会費や交通費などを含めると、1回あたり4万円前後の出費になりました。

 

今回の結婚式は地元で開かれるため、新幹線代も必要です。往復の交通費は約2万5,000円。ご祝儀と合わせると、それだけで5万5,000円になります。

 

「今年だけで、結婚式に20万円近く使うことになるんですよね」

 

翔太さんは、そう言って苦笑します。

 

その夜、銀行のアプリを開いて残高を確認すると、給与振込口座には約7万8,000円しかありませんでした。

 

別の口座には約35万円の貯蓄があります。ただし、翌月にはクレジットカードの引き落としが約6万円あり、家賃や生活費の支払いも控えています。

 

「ご祝儀3万円だけなら出せます。でも、交通費もかかるし、また貯金を崩すのかと思うと……」

 

翔太さんは、友人を祝いたい気持ちと、自分の生活への不安の間で揺れていました。

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