(※写真はイメージです/PIXTA)

投資用不動産の価格高騰が続いています。健美家株式会社が公表した市場動向レポートによると、区分マンション、一棟アパート、一棟マンションの3種別すべてで、全国平均価格が直近10年間の最高値を更新しました。東京23区の区分マンションは平均価格が4,000万円を超え、一棟アパートでは表面利回りが過去10年で最も低い水準に落ち込んでいます。価格上昇が続くなか、不動産投資では何に注意すべきなのでしょうか。最新の市場動向から考えます。

住宅・賃貸・長期不在…不動産の空き家状況

人口減少が本格化する中で、いま使われていない不動産はどの程度存在するのか。国の調査によれば、2026年10月18日時点|全国の空き家・空き店舗・遊休不動産の実態」は、日本には相当規模の「使われていない不動産」が存在する。全国の未利用不動産の規模を見ると、主に以下に整理されている。

  • 住宅の空き家総数900万戸、住宅全体の13.8%
  • 賃貸・売却用などを除く空き家は385万戸
  • 世帯保有の低・未利用地1677km²

 

いずれも2023年時点の公的調査。空き家は総務省、土地は国土交通省の統計である。土地には駐車場など利用中の土地も含まれる。

 

法人と世帯の低・未利用地を単純に合計すると、約2737㎢(27万3700ha)となり、東京23区の面積の約4.4倍に相当する広さ。ただし、これは「完全な空き地」の面積ではない。駐車場、資材置場、原野なども含むため、すべてが直ちに開発・流通できる不動産というわけではない。

住宅――900万戸のうち、何が活用可能なのか

このうち、住宅・不動産業界の新しい流通・再生市場として特に注目すべきなのは385万戸の「賃貸・売却用及び二次的住宅を除く空き家」である。

 

賃貸市場で入居者を募集する空室とは異なり、所有者の事情、相続、建物の老朽化、改修費の負担などによって、市場に出ていない物件が含まれている。また、385万戸のすべてが放置空き家ではなく、長期不在の住宅、取り壊し予定の住宅なども含まれている。

 

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