「ウチの金利は低い」とかんちがいする経営者
経営に携わる立場の方とお話ししていると、
“えっ?”と思わされる発言に出会います。
かんちがい経営が、あちらこちらにあふれているのです。
いまだにおられます。
“ウチの金利は低いですよ。”と言うので、
“ちなみに、何%ほどですか?”と聞きます。
すると、
“1.7~1.8%くらいですよ!”
という返事がきたりするのです。
“いやいや、全然、低くないじゃないですか!”
と、なるわけです。
バブル期以前を経験している方は、7%や8%で借りていました。
それは、お金が足りない時代の話しです。
その頃から比べたら、1.7%は低いです。
だから、“ウチの金利は低い。”
と、かんちがいしてしまうのです。
どこの銀行でも今や金利は0.5%以下があたりまえ!?
今や、カネ余りの時代です。
環境が全然違うのです。
で、さらに聞くと、
担保も個人保証も入っているのです。
“金利が低いから、しかたがないんじゃないですか?”
と、言うのです。
で、
“何を言うてるんですか!今や金利は0.5%以下があたりまえ!
0.38%以下もゴロゴロ出てきていますよ!”
と言うと、
“えっ!そうなんですか!どこの銀行ですか!”
“どこでもそうですよ!”
と、なるのです。
①金利は、TIBOR(タイボ)+スプレッドで、0.38%以下で借りなさい!
②個人保証と担保は、無しで借りなさい!外してもらいなさい!
③違約金無しで、繰り上げ返済できるようにお願いしなさい!
④振り込みや手形割引・為替など、あらゆる手数料は下げてもらいなさい!
この4つの交渉を粘り強く継続するだけで、残るキャッシュが増えるのです。
環境が異なる時代と比べて喜んでいては、銀行の思うツボ、なのです。