こんなはずじゃなかった…リフォーム工事の高額請求、施工不良に衝撃…トラブル回避に不可欠な「契約前の確認事項」とは?【弁護士が解説】

こんなはずじゃなかった…リフォーム工事の高額請求、施工不良に衝撃…トラブル回避に不可欠な「契約前の確認事項」とは?【弁護士が解説】
(画像はイメージです/PIXTA)

自宅のメンテナンスとして、定期的なリフォームは不可欠です。ところが、工事後に見積とかけ離れた金額を請求されたり、事前の説明と違う仕上がりになったりするトラブルが後を絶ちません。高額になりがちなリフォームで想定外の結果になったら大変です。トラブル回避にはどのような注意が必要なのでしょうか? 不動産トラブルに詳しい山村暢彦弁護士が解説していきます。

思い通りにならない自宅リフォームにウンザリ…

横浜市在住の鈴木さん(仮名)は、築古の戸建ての実家リフォームの際、大変な思いをしたといいます。

 

「築古の木造の実家をリフォームしました。水回りの設備すべてと居室の天井、じゅうたん、壁紙を全部、各部屋のドアをリフォームしたのですが、とにかく工期が長くて。予定より3カ月も延びてうんざりでした。スケジュールのミスで真夏に3日間もお風呂が使えなくなり、ホテルに避難する羽目になったのですが、ほかにもいろいろ問題があって…」

 

タイル張りのお風呂場をユニットバスに変更しましたが、面積が想定以上に狭くなり、驚愕。また、古くなった室内のドアも交換しましたが、イエロー系の木材とまったく合わない、ピンク系の色味のドアを設置されてしまいます。これらについても何も事前説明を受けていませんでした。

 

「契約したのは高齢の両親で、依頼先は住宅メーカーの系列のリフォーム会社です。しかし、来る業者は下請けで担当もコロコロ変わり、両親はなにも意見を言えないまま。私が契約書を見たら、〈ユニットバス200万円〉〈ドア交換80万円〉など、あまりにも数字がざっくりで。〈合計1,000万円〉と書かれたA4の用紙1枚の見積を見て、これはないんじゃない? みたいな…」

リフォーム工事で起こりやすい3つのトラブル

戸建てであれマンションであれ、リフォームは一定期間ごとに必要になります。思い通りの仕上がりになれば気分が上がりますが、想定外の結果となって、鈴木さんのような結果になれば、後悔してもしきれません。

 

リフォーム工事を巡るトラブルとしてよくあるのが、下記3つのケースです。

 

①見積金額と実際の請求金額の食い違い

打ち合わせ時に含まれていなかった工事費用の追加など、想定外の請求額となるケースです。工事内容が見積もりに詳しく記載されていない、口頭でのやり取りだけで済まされていれば、当然ながら、業者との認識に差異が生じます。

 

②仕上がりを巡るトラブル

完成した壁や床が注文内容や想定していた状態と違っているといったトラブルです。打ち合わせの際に使用する素材や完成イメージについてしっかり話し合い、納得していないと、これもトラブルの原因になります。業者の発注ミスで注文したものと素材や材質が違うなどの場合も大きな問題になります。

 

③不具合への対応

業者のミス、あるいは工事後に発覚した不具合について、施主側がクレームを伝えても、修理に応じない、あるいは保証の対象にならないなどと主張されるケースです。契約時に保証内容や対応範囲を確認していないと、解決に時間がかかる恐れがあります。

次ページ契約前に確認したい3つのポイント

※本連載は、山村法律事務所・代表弁護士の山村暢彦氏による書き下ろしです。

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