「土曜日だけのはずだったのに」三連休前に届いた娘のLINE
「三連休なんて、なくていいのに……」
そうつぶやいたのは、68歳の和子さん(仮名)です。
和子さんは現在一人暮らし。車で20分ほどの場所に長女の美咲さん(39歳・仮名)一家が住んでいます。
美咲さんは販売職で、夫は飲食店勤務。どちらも土日祝日に仕事が入ることがあり、小学2年生の長男と5歳の長女を和子さんに預けることがありました。
「孫はかわいいですし、娘も仕事を頑張っているので、できることは手伝いたいと思っていました」
最初は月に1回ほど、数時間預かる程度でした。ところが、ここ1年ほどは週末の預かりが増え、連休には2日続けて頼まれることも珍しくなくなったといいます。
ある三連休の前、水曜日の夜に美咲さんからLINEが届きました。
「土曜日、2人とも仕事だから子どもたちお願いできる? 10時から16時くらいまで」
和子さんは土曜日に予定がなかったため、「いいよ」と返信しました。ところが金曜日の夕方、再びメッセージが届きます。
「ごめん、日曜日もシフト入っちゃって。日曜もお願いできないかな?」
和子さんは日曜日、友人と美術館に行く約束をしていました。
「日曜は予定があるんだけど」
そう返すと、美咲さんから「夕方までには迎えに行くから、何とかならない?」と返信がありました。
結局、和子さんは友人に連絡して予定を延期します。
「娘が困っているのは分かるんです。でも、私が予定を変えれば何とかなると思われている気がして……」
土曜日、孫2人がやって来ました。
昼食を作り、公園に連れて行き、帰宅後はおやつの準備。夕方には下の孫が眠くなってぐずり始め、和子さんも疲れ切っていました。
午後5時を過ぎても迎えは来ません。スマートフォンを見ると、美咲さんからLINEが届いていました。
「仕事が長引いてるから、19時ごろになりそう。夕飯もお願いしていい?」
和子さんはしばらく画面を見つめました。
昼食とおやつだけのつもりだったため、夕食の材料は十分にありません。孫たちを連れて近所のスーパーに行き、急いで買い物を済ませました。
ようやく娘が迎えに来たのは、午後7時半ごろ。
「本当に助かった! 明日もよろしくね」
美咲さんはそう言って帰っていきました。玄関の扉が閉まった後、和子さんはソファに座り込みます。
「明日もこれが続くのかと思ったら、急にしんどくなってしまって」
翌朝、和子さんは美咲さんに電話をかけました。
