戦争を支える「資金」はどこから来る? 税収で賄う国家と「アングラ経済」に頼る武装組織【国際税務の専門家が解説】

戦争を支える「資金」はどこから来る? 税収で賄う国家と「アングラ経済」に頼る武装組織【国際税務の専門家が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

ロシアによるウクライナ侵略、米国とイランの紛争、イスラエルとハマスによるガザを巡る紛争など、世界では武力衝突が続いています。報道ではミサイルやロケットなどの兵器が注目されがちですが、戦争には兵器の調達費だけでなく、兵士への報酬や輸送、医療など、さまざまな費用がかかります。では、その資金はどこから調達されているのでしょうか。税制が整備された国家と、徴税権を持たない武装組織では、資金調達の構造が大きく異なります。紛争を「税と資金の流れ」という視点から見ていきます。

税務の世界からも注目される資金の流れ

マネーロンダリングは、いわゆる通常の税務の世界からは離れた問題のように見えます。しかし、違法な取引によって得られた資金が合法的な所得に見せかけられれば、課税を逃れることにもつながります。そのため、国際的な資金の流れを監視するうえで、税務当局なども無関係ではありません。

 

米国では、内国歳入庁(IRS)や財務省の金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)などが、こうした資金の流れに目を向けています。日本でも金融庁などが、マネーロンダリングやテロ資金供与対策に取り組んでいます。

 

武力衝突を考える際には、兵器や戦闘そのものだけでなく、「資金がどこから来て、どこへ流れているのか」という視点も重要です。

 

国家であれば、税収を中心とした財政が戦争を支える基盤になります。これに対して、国家の統治が十分に及ばない地域では、密貿易や違法取引、国外からの支援など、国家とは異なる資金調達ルートが形成されます。

 

戦争や紛争を経済・税制の側面から見ると、こうした「資金の流れ」が武力衝突の継続を支える一つの要因になっていることが分かります。

 

矢内 一好

国際課税研究所

首席研究員

 

 

【注目のセミナー情報】​​​

【資産防衛】10月14日(水)オンライン開催
約30年ぶりの世界的金利変動が生み出した
新たな「お宝保険」の全貌

 

【国内不動産】10月17日(土)
実質利回り15%前後を狙う「トランクルーム投資」とは?
住宅価格・家賃高騰で高まる「収納ニーズ」

 

 

【関連記事】

■月20万円もらえるはずが…45歳・サラリーマン「ねんきん定期便」に抱いた違和感。「年金ルール」知らずにそのまま20年…65歳で受け取ることになる年金額に唖然「何かの間違いでは?」

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

■親が「総額3,000万円」を子・孫の口座にこっそり貯金…家族も知らないのに「税務署」には“バレる”ワケ【税理士が解説】

 

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録