「他人には理解してもらえません。でも、幸せです」…資産約2,000万円でFIREした43歳男性、家賃2万8,000円の“超節約生活”で手に入れた「穏やかな時間」

「他人には理解してもらえません。でも、幸せです」…資産約2,000万円でFIREした43歳男性、家賃2万8,000円の“超節約生活”で手に入れた「穏やかな時間」
(※写真はイメージです/PIXTA)

働き方や生き方が多様化する今、「収入は最小限でいい。お金を使わず、穏やかに暮らしたい」――そんな選択をする人もいます。会社員生活を40歳で終え、「超節約FIRE生活」を始めた男性が手に入れた穏やかな時間。「周囲には理解されないけれど、幸せ」と笑顔で話す、その生活とは?

たくさん貯めるだけがFIREへの道ではない

早期リタイアを希望する人は、若い世代を中心に増えています。

 

パーソル総合研究所の「働く10,000人の就業・成長定点調査(2024年)」では、20代男性の29.1%が「50歳以下」をリタイア希望年齢として回答。2017年の13.7%から2倍以上に増えています。30代男性でも「55歳以下」と答えた人は28.1%にのぼりました。

 

中野さんのように、生活費を抑えながら資産運用を続け、必要に応じて少額の労働収入を得るスタイルは、いわゆる「サイドFIRE」に近い考え方です。ただし、2,000万円程度の資産で40歳から完全に仕事を辞め、その後の生活をすべて資産だけで賄うのは、決して簡単ではありません。

 

生活費に加え、国民年金や国民健康保険料、住民税などの負担があります。また、40代から会社員として働かなくなれば、厚生年金の加入期間が短くなり、将来受け取る公的年金にも影響します。

 

病気やケガ、家電の買い替え、引っ越し、介護など、まとまった支出が必要になる可能性もあります。

 

何より注意したいのが、運用環境です。

 

中野さんの資産が増えた背景には、ここ数年の株式市場の好調さがあります。相場が下落する局面では、資産を取り崩しながら生活するFIREは大きな影響を受けます。

 

とはいえ、「FIREをするなら1億円貯めなければ」と高額な目標を立てがちななかで、「極端な節約」という選択をしたことで、中野さんは必要な生活費そのものを大きく抑えることができました。

 

誰にでも同じ方法が当てはまるわけではありませんが、たくさん稼いで、たくさん貯めるだけがFIREへの道ではなく、少ないお金で暮らせる生活をつくるという考え方もあるわけです。

 

辞めてからの生活を「幸せだ」と語る中野さんですが、3年ほど経った頃から少し気持ちに変化が生まれたといいます。

 

「最近、またどこかで働こうかなと思うようになったんです。前よりも年収は低くていいから、プレッシャーの少ない場所で。二度と働かなくてもいいと思っていたのに、自分でも意外ですが……ちゃんと休んで、回復してきたのかもしれません」

 

中野さんが手に入れたのは、会社員に戻らなくてもいいという安心だけではありません。「どれだけ働くか」「どれだけお金を使うか」を、自分で決められる自由でした。

 

出典:株式会社 パーソル総合研究所「働く10,000人の就業・成長定点調査」

 

 

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